俺たちが日本のポップパンクを作る! Septaluck、最新作に込めた熱き闘志を語る!!(2)
ありのままを見せたいんです。ライヴもカッコつけるのではなく、みんなと同じ目線、自然体で何かを共有したい(fin)
――歌詞に関してはいかがですか? メッセージ性を多くの曲で感じたんですけど。例えば“It’s All Right”は、閉じこもっていないで外の世界へ飛び出すことを、ストレートに歌っているじゃないですか。
fin 僕は子供の頃は、すごく引っ込み思案で内気だったんです。でも、いろんな人と出会ったりしたことによって「これじゃダメだ」と思うようになって、変わっていくことができたんです。人って自分の意思で変わることができると思うんですよ。だから、そういうことを伝えたいと思って書いたのが“It’s All Right”の歌詞です。それ以外の歌詞でも、ポジティヴな姿勢はこめられていると思います。
――“Not Android”も、まさにそういう曲ですね。
fin はい。自分を上手く表現できていなかったり、社会の中で悶々としている人が多いというのは、周りを見ていてすごく感じていて。そういう人に伝えたいメッセージを歌っています。
内野 歌詞はポジティヴですよね。でも、「いろいろ悩んだ末に俺はこうするぜ」っていう描き方をしているのが俺も好きなところです。共感できます。俺、暗いんで(笑)。俺もこのままでは嫌だから変わっていきたいっていうことを思いますからね。
fin ありのままを見せたいんです。カッコつけて綺麗ごとを描くのとかは苦手ですので。ライヴもカッコつけるのではなく、みんなと同じ目線、自然体で何かを共有したいと思っています。
――ミステリアスなカリスマ性を放つヴォーカリストへの憧れはないんですか?
fin ありますよ。でも、それは僕のやれることじゃないんですよね。
chu カリスマ性なんて目指し始めたら、僕、このバンドやめますよ(笑)。まあ、そんな僕も彼の自然体が表れている歌を聴いて「頑張ろう」って思えています。
fin ほんとに?
chu 思ってますよ。
fin 1回も言われたことないんだけど。
chu メンバーに「昨日、曲聴いて助けられたよ」とか、普通言わないでしょ。
fin 言ってくれてもいいんだよ。それが次に作る曲のモチベーションになるんだから。
chu 気まずくなるからやめて(笑)。
――(笑)アルバムの話に戻りましょう。描かれているのは身近なテーマですよね。
fin 歌詞は実体験をもとにしながら、想像上のことも加える作り方が多いんです。だから、結果的に身近なものになっていくんでしょうね。
――“No Joke”は、生々しい感情がすごく入っている気がするんですけど、これも実体験?
fin それに関しては9割が実体験です。人としてあり得ないことをしたやつに対して感じた「俺は納得できない!」っていう気持ちがそのまま出ていますので。でも、今となってはいい曲が作れたので、ちょっと感謝しています(笑)。アメリカのポップパンクのバンドも日常の出来事を歌詞で描いていることが多いので、Septaluckとしてもそこを表現したいっていうのはありますね。
日本だと「ポップパンクをやっている」と言うと、少し下に見られるような雰囲気を感じることもあるんです。俺は、そこをひっくり返したいですね(内野)
――“Memory”は、とてもグッとくる歌でした。鎮魂歌として受け止めたんですけど。
fin 仲のいいバンドマンが亡くなってしまって。彼に向けて書いた曲です。今回のアルバムのタイトルは『MEMORIES and FUTURE』。つまり『記憶と未来』っていう意味ですけど、“Memory”も含めて記憶と未来に関する曲が入っているアルバムなので、このタイトルにしたんですよね。
――たしかに、そういう曲が並んでいる1枚ですね。
fin はい。ポップパンクっていう初期衝動とも言うべき記憶を昇華して自分たちの音楽を作っていこうとしているのも『MEMORIES and FUTURE』。“Memory”で描いた友だちは亡くなったけど、彼についての記憶は残っていく。そして、その記憶を抱きながら僕らは前に進む。それも『MEMORIES and FUTURE』。様々な記憶と未来の対比を描いたアルバムになったと思っています。
――なるほど。今作をリリースした後には長期にわたるツアーがありますが、何か見据えている目標はありますか?
fin やはりポップパンクですよ。まだまだこのジャンルが日本では定着しきっていないところがあるので、今回のツアーで認識してもらって、聴くリスナーが増えたらいいなと思っています。
――「パンク」って実はかなり漠然とした言葉だし、実際に聴かないとよくわからないですからね。セックス・ピストルズとかクラッシュとかのオリジナルパンクと、グリーン・デイやオフスプリングとかの西海岸パンクも、サウンドは全然違うし。そもそも例えば「NYパンク」と呼ばれている70年代後半のラモーンズとテレヴィジョンも全然違うじゃないですか。
fin そうなんですよね。パンクって音楽のジャンルの言葉っていうよりは、精神性についての言葉だからだと思います。時代とかバンドによってもスタイルが変わっていくんですよね。だからSeptaluckは、今の時代の若い世代に合うパンクを普遍的なものとして表現していきたいです。
内野 メロディックが主流な日本だと「ポップパンクをやっている」と言うと、少し下に見られるような雰囲気を感じることもあるんです。俺は、そこをひっくり返したいですね。そういう気持ちを思いっきりぶつけられる場所は、やっぱりライヴ。新しい何かを作れたらいいなと思っています。
chu 今回のアルバムを引っ提げて、パーティー感を各地に広めたいです!
USSY やっぱりSeptaluckは、ライヴバンドでありたいですから。
fin 今回の『MEMORIES and FUTURE』の前にコンピレーションアルバム(昨年10月にリリースされた『WAKE A POP! PUNK!! vol.1』)を作ったんですけど、それは日本全国でポップパンクを表現しようとしている若手バンドに参加してもらったんです。そういうきっかけも通じて、ポップパンクをいろんな人に知ってもらいたいです。
ミュージック・ビデオ
リリース情報
ALBUM『MEMORIES and FUTURE』
NOW ON SALE
値段:¥1,836 (Tax in)
TWLT-0098
01. Flashback
02. It's All Right
03. No Joke
04. Everything
05. Not Android
06. Sleepless Night
07. Memory
08. It's a Meaning Of Your Life
ライヴ情報
"MEMORIES and FUTURE" M.a.F TOUR
2016年5月13日(金) 千葉LOOK
2016年5月20日(金) 苫小牧ELLCUBE
2016年5月21日(土) 小樽CRU-Z
2016年5月22日(日) 札幌SPIRITUAL LOUNGE
2016年5月27日(金) 京都GLOWRY
2016年5月28日(土) 奈良RHEB GATE(M.a.F TOUR & SMASH UP ~『WE'LL GO BACK』Release tour 2016~)
2016年5月29日(日) 岐阜Ants(M.a.F TOUR & SMASH UP ~『WE'LL GO BACK』Release tour 2016~)
2016年6月6日(月)北浦和KYARA(M.a.F TOUR & SKALL HEADZ presents 10周年 A GO!GO)
2016年6月10日(金) 神戸 MUSIC ZOO KOBE 太陽と虎
2016年6月11日(土) 新居浜JEANDORE
2016年6月12日(日) 高松DIME(M.a.F TOUR & SMASH UP ~『WE'LL GO BACK』Release tour 2016~)
2016年6月16日(木) 新潟GOLDEN PIGS-BLACK STAGE(M.a.F TOUR & HOTSQUALL Get Up Believers Tour 2016)
2016年6月18日(土) 弘前Mag-Net
2016年6月19日(日) 八戸ROXX
2016年7月8日(金) 金沢vanvanV4
2016年7月9日(土) 富山SoulPower
2016年7月10日(日) 松本Alecx
2016年7月15日(金) 岡山CARAZY MAMA 2nd Room
2016年7月16日(土) 広島BoRDER
2016年7月17日(日) 福岡Queblick
2016年7月29日(金) 仙台enn 2nd
2016年7月30日(土) 水戸LIGHT HOUSE
【イベント他】
「PUNK AROUND THE WORLD vol.58」2016年4月24日(日)豊橋club KNOT
「ANGRY FROG REBIRTH presents UNDER THE DEAD Vol.6」
2016年4月30日(土)渋谷TSUTAYA O-East、clubasia、VUENOS、CYCLONE
「SHIBUYA THE GAME 13TH “THANXXX" "LIVEHOUSE" vol.004」
2016年5月1日(日)渋谷THE GAME
提供:TWILIGHT RECORDS
企画・制作:RO69編集部