LOW IQ 01×細美武士、スペシャル対談!

LOW IQ 01×細美武士、スペシャル対談!

心配だったっていうか、みーちゃん、いろいろ抱え込んでるんじゃないかなあって(LOW IQ 01)


──本当はもっと早いタイミングで対談インタビューを行いたかったんですが、おふたりとも忙しい時期だったので、ようやくスケジュールが合って実現して嬉しいです。今年5月にリリースされたLOW IQ 01のアルバム『Stories Noticed』が非常に楽しいロックンロールアルバムで、その作品に細美さんもゲストとして参加されていて。おふたりの共演は、公式にはこれが初となったわけですよね。

LOW IQ 01 そうですね。

──その前に、おふたりが仲良くなったのはもっと前ですよね?

細美 俺は、もちろんずっと前からイチさんのことは知ってたけど、ちゃんとがっつり話をした記憶があるのは、恵比寿みるくで、もう何年前だったか、何のイベントだったかも忘れちゃったけど、その打ち上げで話したのが最初ですよね。

LOW IQ 01 はいはいはい。覚えてるよ(笑)。

細美 DEVILOCKの遠藤さんがいて。

LOW IQ 01 そうそう。共通の友だちがいてね。お互いすでに面識はあったんだけど、そこで飲んで話して。俺今でも覚えてるんだけど、そこでみーちゃんと腕相撲してさ。

細美 しましたっけ?(笑)。

LOW IQ 01 したよー。当時まだケータイがガラケーで、俺、腕相撲で力が入りすぎて、飲み物こぼしてガラケー水没させたんだよね。それだけはすっごい覚えてる(笑)。

──その時、どんな話をしたのか覚えてますか?

細美 えっと、俺もお酒を飲むとけっこう酩酊してしまうタイプの人間なので、ほんとにさんざん失礼なこともあったと思うんですけど──。

LOW IQ 01 いやいや。

細美 でも、その時はすごく熱く語ってもらった記憶があります。イチさんが先輩として、バンドをやっていくということについて話してくれて。

LOW IQ 01 なんかね、心配だったっていうか、みーちゃん、いろいろ抱え込んでるんじゃないかなあって。俺が先輩風を勝手にビュービュー吹かしてただけなんですけどね(笑)。

細美 でもほんとに話してくれたことがありがたくて。その時の俺には、そうやって言ってくれる先輩ミュージシャンなんていなかったし、ありがたいなあ、いい先輩だなあって思って聞いてたんですけど、同じ話が4周目くらいになった時は、さすがに「イチさん、それさっき聞きましたよ」って言いましたけどね(笑)。でもほんとにその頃から、良きアドバイスをくれる先輩です。

──イチさんから見て、細美さんが心配だったっていうのは、どういうところだったんですか?

LOW IQ 01 どのバンドもそうだと思うんだけど、みんなもともとは、ただの街のあんちゃんなわけじゃん? その街のあんちゃんが、急激にヒーロー扱いされたりスター扱いされちゃったりすると、どっちが本当の自分なんだろうって戸惑ったりするんじゃないかなと思って。俺は急激にヒーローになったりスターになったりしたことはないから、客観的に推測しただけなんだけど。簡単に言えば、生活がガラッと変わっちゃうわけじゃないですか。自分としてはそんなつもりはなくても、まわりが急にアクセル踏んで急発進しちゃったみたいなもんだからさ、そのGに耐えられてるのかなって。なんか、かっこいいこと言っちゃったけど(笑)。

──細美さんが、イチさんの言葉で一番記憶に残っているのはどんな言葉ですか?

細美 たくさんあるんですよ、いただいた言葉は。今でもほんとに精神的な支柱になってるような言葉がひとつあって──。出会ってから割とあとになってから言っていただいた言葉で、それこそ震災後の、岩手県宮古市の「POWER STOCK」っていうSLANGの主催してるフェスがあって、そこの打ち上げでもらった言葉です。今でも俺の中にはずーっと残ってて、支えてくれてる言葉。でも、それはもったいないので、インタビューとかでは言わないようにしています。

LOW IQ 01 僕は何を言ったか、なんにも覚えてないんだけどね(笑)。でも、俺は予言者でも何でもないんで、たぶんなんか、普通の言葉を言っただけだと思うんだけどね。俺の世代だと、バンド界隈でも同期がいっぱいいて、変な話、遊び友だちから始まって対バンするようになったみたいなことが多かったんで。みーちゃんの場合は、なかなかそういう対バンのつながりとかなさそうだったしね。

細美 まあ、千葉でしたしね。

LOW IQ 01 そうそうそう。俺たちの世代とも、ちょっとだけ時代がズレてるんだよね。

細美 けっこう断絶がありましたよね。あ、これしゃべっちゃってもいいですか?

LOW IQ 01 どうぞどうぞ。

細美 AIR JAM世代ががっつりつながっていて、俺たちはその後だから、そこに気軽に接してくれる人たちって、あんまりいなかった印象で、DEVILOCKの遠藤さんは、そういう世代の違いとか関係なく「ライブいいね」とか言ってくれて、ああ、こういうこと言ってくれる人もいるんだって思って。イチさんもそうでした。

イチさんはいつもズシッと構えてて、ブレない、ビビらない姿勢の人だから、それを盗みたいと思っていた(細美)


──細美さんから見て、イチさんはどんな第一印象だったんですか?

細美 イチさんの印象は、これ言っていいのかわかんないけど、武闘派っていう印象しかないんですよ(笑)。おっかねえっていうのが先にあって、だいたい打ち上げで会うともうお酒入ってるし、酔っぱらってるなって思うと、近くに行きづらいっていうのはあったんですよ。でも、俺もお酒入るとやっぱり話したいし、しゃべると面白いし、まあ、おっかなびっくりだけど、そうやって話していくうちに仲良くなったんですよね。イチさんはいつもズシッと構えてて、ブレない、ビビらない姿勢の人だから、それを盗みたいと思ってたところもあったので。だから、ちょこちょこ話しかけにいってました。

──では、今回のイチさんのアルバムにゲスト参加したっていうのは、ちょっと感慨深いものがあったのでは?

細美 いやもう光栄でしたね、お話をいただいた時はすごく嬉しかったです。震災後に、東北ライブハウス大作戦が始まって、いろんなバンドが縦も横も関係なくつながっていく中で、ああ、仲間として認めてもらえたのかなっていう感覚があって。

──イチさんが今回のアルバムでゲストに細美さんを呼ぼうと思ったのは、どういうきっかけからですか?

LOW IQ 01 自分の中でもやってみたいって思うことがあって、今までの自分の殻を破るには、後輩にちょっと力を借りてみたいなっていうか──後輩って言ったら厚かましいんだけど(笑)。それで一番最初に頭に浮かんだのがみーちゃんだったんだよね。それで、これは各所で話してるんだけど、今年のお正月にTACTICS RECORDSで餅つき大会があって、そこにみーちゃんもいたから、見つけた!頼もう!と思って(笑)。「3月くらいからレコーディングに入るんだけど、ちょっとやってくれない?」って言ったら一発OKで。

──今回のアルバムを、多くのゲストを呼んで多彩な作品にしようっていうのは、その前から考えていたんですか?

LOW IQ 01 僕はずっとソロでやってきて、そうするとやっぱり自分の味つけにしかならなくて、自分の作品で、自分の歌に自分でコーラスを重ねるっていうのも、どうなのかなって思ったんだよね。もちろん自分の声だから一番合うとは思うんだけど、ライブ感とかはあんまりないじゃない? だから全然自分とは違うタイプの声の人を呼びたいなと。それも、コーラスっていう感じにはしたくなかったんですよ。シンガーとして、ほんと「フィーチャリング」っていう形で参加してほしいと思って。掛け合いでもなく、まさに歌を歌う、そこはもう任せたぞっていう感じでお願いしました。もともと僕は武士の声やメロディの感じがすごくセクシーだなって思ってたから。

──アルバム1曲目の“Delusions of Grandeur feat. 細美武士”は、とてもスリリングな楽曲で、細美さんの声がすごく合ってると思いました。

LOW IQ 01 でも、あの曲自体はぶっちゃけ、みーちゃんぽくはないんですよね、曲調のイメージが。でもあえて、サビで細美武士が出てくる感じにしたら面白いかなって。そう、だからね、自分のライブであの曲やると盛り上がんのよ、あそこのサビ。面白いのは、ライブでは俺が歌ってるんだけど、あの部分はみーちゃんに寄せてるの、俺が(笑)。ちょっとだけ声の感じがね、ああいう雰囲気になっちゃうのね、どうしても。

──イチさんの歌い方が細美さんに似てきてるんですか(笑)。

LOW IQ 01 ものまね番組のご本人登場じゃないんだから、ねえ(笑)。俺が寄せちゃってて、でもそれがなんか気持ちいいの。


次のページこうやって歌うといいんだなって、なんか逆輸入みたいな感じ(LOW IQ 01)

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