メジャーデビュー決定! オメでたい頭でなによりの頭の中、そしてまとめ盤『オメコレクション』の衝撃に迫る

「なにでボケるか?」が重要(ミト充)


――ライブとお寿司が融合している“wosushi~ウォールオブ寿司~”も、そういう連想の産物?

赤飯 まさにそうです。ウチらは「ライブで勝負したい」っていうのがまずあったので、「ライブで盛り上がる曲を作りたい!」って思ったんです。だから「ウォールオブデス、サークルモッシュは、やらなあかん」と。でも、「それって、いきなりやったら怖いやん? ポップにしよう」という話になり、「ぶつかったらできるものといえば……ネタとシャリ……寿司か? サークルモッシュは回転寿司!」ということになりました。

――ライブとお寿司は共通項がたくさんあるんですね。

赤飯 そうなんです。《That’s purple haze!! 醤油焦がすぜ》は、ジミ・ヘンドリックスの“Purple Haze”なんですけど、「むらさき」って「醤油」のことなんですよ。

――お見事!

赤飯 ありがとうございます。誰にも刺さってないですけど(笑)。

ぽにきんぐだむ 僕らが曲作りで一番悩むのってボケなんです。

ミト充 「なにでボケるか?」が重要です。

mao ボケの中に伝えたい要素を少し隠すようにしてます。

赤飯 初期はそれをやり過ぎて、何も伝わらなかったんですけど(笑)。最近、その辺の配分ができるようになってきました。それが新曲の“スーパー銭湯〜オメの湯〜”です。

――命の洗濯ができるライブとお風呂の両方が絶妙に描かれていますね。

赤飯 はい。ストレートに伝わるものになってます。この曲みたいにバランスよく仕上げるのが、これからのウチらの目標ですね。

――ライブの定番になっている“海老振り屋”も、素晴らしい仕上がりじゃないですか。名古屋に対する誤解を解こうとしているようでいて、誤解を深めている曲になっている気もするのですが。

赤飯 うそやーん! おかしいなあ?(笑)。

ミト充 それはあながち否定できないですね(笑)。

赤飯 これは「ライブでタオルを振る曲を作りたい」というところから始まり、「タオル振るの、おもろいか?」「いや、おもろないわ」「なに振る?」「振る、振り、海老フリャー……海老振る?」ってなったんです。そこから名古屋の歌詞になっていきました。僕、出身が三重で、名古屋に7年くらい住んでたので、僕の名古屋に関する知識を詰め込みました。

ぽにきんぐだむ 楽曲のコンセプトは、「みんな先入観だけで、本質を見ることができてないよね?」ってことなんですけど……全然わかってもらえません(笑)。

――(笑)。海老はオメでたい食べ物ですし、バンドのコンセプトにも合っていますね。

赤飯 はい。「オメでたい」という概念は、日本人に根付いていますし、そういうことを外国にも発信できたらいいですね。例えば“SHOW-GUTS”も、聴くだけで参拝の仕方が学べる曲になっているんですよ。最近、ヴィヴィアン・ウエストウッドとかルイ・ヴィトンとか、ハイブランドのデザインもダルマとか、提灯とか、紅白の色とかを採り入れてますから、日本のオメでたい要素の流れが来てるんじゃないですか? ハイブランドのCMソングも本気で狙ってます(笑)。

全力でふざけてくスタンスがおもろい(ぽにきんぐだむ)


――みなさんの背景にあるラウドの要素が、尺が4秒の“湯冷ます”に凝縮されているのも面白かったです。

赤飯 これ、ナパーム・デスの“ユー・サファー”から来てます。“You Suffer”から“湯冷ます”になりました。“ユー・サファー”の歌詞は《You suffer But why?》なので、ウチラは《湯冷ます、but why?》。「湯冷ますのは、温度高いからやで」ということなんですけど、ウチらなりのアンサーソングです。

――そして、それが6秒の“湯沸く”にも繋がったわけですね。これ、どう考えてもGLAYの“誘惑”が元ネタですが。

ぽにきんぐだむ その通りです。ちゃんとTAKUROさんのOKを頂いています。

ミト充 ドラムも“誘惑”と同じ叩き方をしました。

――ほかにも同種のいろいろツッコミたいところはあるのですが……。

mao 怒られたら謝りに行きます。

赤飯 筋は通します。

ぽにきんぐだむ リリース後に謝罪ツアーになってるかもしれませんが。

赤飯 謝りたいみなさんとの対バンツアーをやりたいです(笑)。

――(笑)あと、エッチな要素を盛り込むのも、みなさんの基本ですよね?

ぽにきんぐだむ はい。小学生レベルですけど。

――“あられ雛DANCE!!”なんて、エッチ極まりない曲として受け止めました。

赤飯 ええっ! そうなんですかあ?

mao バンド名に関しても、いろいろ言われるんですよねえ。そんなつもりはないのに。

赤飯 ジャンルとして言ってる「オメコア」に関しても、いろいろ言われますし。

――今作のタイトル『オメコレクション』をエッチな意味で捉えたりするのも、心の汚れた人だという証なんですかね?

mao その通りです!

赤飯 でも、『オメコレクション』で検索したら、AVが出てきましたけど。

ミト充 マジか⁉

赤飯 「しもうた!」と。

ぽにきんぐだむ ウチらのCDを買おうとしてくれてる人が、「どこ探してもAVしか見当たらねえ!」ってことになってます(笑)。

――(笑)。こういうみなさんがメジャーへ行くわけですが、インディーズで発揮してきた作風や活動スタイルは、今後どうなっていくんでしょう?

ぽにきんぐだむ 周りの大人的には今までのようなことはやってほしくないんでしょうけど、そこで全力でふざけてくスタンスがおもろいのかなと思ってます。

mao メジャーに行くことで正式な許可を取りやすくなる面もあるでしょうし、より広がっていけたらいいですよね。

ミト充 堂々といろんなことができるかも。

赤飯 たしかに! お茶の間にも届けやすくなるんじゃないでしょうか。

――新曲も着々と生まれているんですか?

ぽにきんぐだむ はい。もうかなり作ってます。

赤飯 レコ発ツアーも2月からスタートしますし、さらにパワーアップして戦っていくつもりです。

次のページMV・リリース・ライブ情報はこちら!
公式SNSアカウントをフォローする

人気記事

最新ブログ

フォローする