どついたるねん、自由を10年煮詰めてメジャー1stアルバム完成! 6人全員インタビュー

どついたるねん、自由を10年煮詰めてメジャー1stアルバム完成! 6人全員インタビュー

わりとメンバー全員、音楽の神に愛されてると思います(先輩)


――どんなアルバムにしたいと思っていました?

ワトソン(Vo) 「ロック」です。今回、メジャーでのアルバムなんですけど、今までインディーズでいろいろやりすぎちゃってて。だから今回はいろんなことを見つめ直したロックサウンドみたいなものを目指しました。

――どついたるねんって、めちゃくちゃだったり、面白いところもたくさんあるバンドですけど、根本は音楽がものすごく好きですよね?

ワトソン それ、初めて言われました。

先輩(Vo・Sampler) 真面目に10年間取り組んできて、やっと人に伝わったんですかね?

DaBass(B・G・Cho) 「俺たちには音楽しかなかったんだ」っていう感じの言い方だけど(笑)。

先輩 わりとメンバー全員、音楽の神に愛されてると思いますよ。

うーちゃん(G・Vo) 嘘つけ!

――80年代のインディーズの香りもあるバンドですよね。僕、すごく思い浮かべるのが、人生(電気グルーヴを結成する前に石野卓球とピエール瀧がやっていたバンド)なんです。

ワトソン 人生、好きですからね。18とか19歳くらいの頃に、いろんなバンドの映像を観て、スッと入ってきたんですよ。喰らっちゃった感じでした。

――ワトソンさんは、高校時代はラグビーをやっていたんですっけ?

ワトソン はい。ラグビーをやってて良かったと思ってます。スポーツもやってなかったとしたら、俺、何が残るのかなと思うので。10年間、他人から呆れられるようなことができたのも、ラグビーをやってたからなのかも。わけのわからないやつに立ち向かってタックルする感じでやってきました。つまり、「全部ラグビーのおかげ」ってことですね。

うーちゃん 「全部のラグビーのおかげ」って、バンドやってて、そんなことを言ってるやつ、いないよ(笑)。

ワトソン ハイスタに憧れてギターを中1くらいの頃に買ったんですけど、全然弾けなかったですからね。「ゆずならいけるかな?」ってやったけど、ゆずもダメでした。

先輩 だからラグビーしかなかった?

ワトソン うん。将来もどうなるかわからない時に人生とか銀杏BOYZに出会って、「ステージで暴れたりしても面白いんだ」って思ったんです。それで今に至るってことです。

――今回の“R☆”を聴いた人は感じると思いますけど……。

ワトソン そうですね。あのバンドが好きな人はわかってくれる曲だと思います。

先輩 つまり、今回のアルバムは「あのバンドとラグビーでできてる」ってこと?

ワトソン うん(左右の鼻の穴にドラムスティックを挿入)。

――スティックはドラムを叩くためだけに存在するのではなくて、実は鼻の穴に入れるのにもちょうどいい棒じゃないですか。そういう見過ごしがちな真実にもちゃんと目を向けて、柔軟な発想を羽ばたかせ続けてきたバンドが、どついたるねんではないでしょうか?

山ちゃん(Vo・B) はい。学習しないですしね。

DaBass でも、学習するようにもなってると思いますよ。

先輩 参加した頃よりも上手くなってる?

DaBass そうだと思う。

浜公氣(Dr・Cho) みんな「学習」っていうよりも、めちゃくちゃいろんなことを「実感」しまくって、身体に覚えさせてきたバンドなんだと思いますけどね。

ワトソン めっちゃいいこと言う!

浜公氣 実感してきたことが、血肉になってるんです。

山ちゃん だから今回、いいアルバムを作れたんです。

先輩 ぽっと出じゃないんで。膨大な時間と酒の量がないとできないことをやってます。

うーちゃん 周りはみんな上手いですけど、こんなバンドはいないですから。バンドやってるやつは、大体ゆるパーマをかけだしますけど、ウチのメンバーはみんな短髪ですし。

山ちゃん あと、長めのカーディガンを着るな?

うーちゃん うん。どついたるねんは、そういうやつがひとりもいない。

山ちゃん さっきワトソンがラグビーのことを言いましたけど、そういうメンバーがやってるから、今回の“ポジ男”でも《挨拶はしっかりしろ》って歌ってるんだと思います。

ワトソン このメジャー1stアルバムで歌いたかったのは、それだけかもしれない(笑)。

――(笑)。そんなことを言うところにも、80年代のインディーズバンドのカオスに通ずるものを感じます。

先輩 ばちかぶりの田口トモロヲさんに「必要悪」って言われました。


ギターとか弾けなくてもバンドは組めるんです(ワトソン)


――そんなバンドでありつつ、“さっきもいた人”とか“アイスクリーム”のような王道にグッと来るメロディの曲もあるから、底知れないと感じざるを得ないわけです。

ワトソン それって、すごいことですよね。認めざるを得ないです。

うーちゃん 全部ラグビーのおかげ?

ワトソン 言おうと思ったけど、「もう飽きたな」と思って言わなかった(笑)。

――(笑)。“アイスクリーム”のMV、出ている女の子がものすごくかわいくて非常にいいですね。

ワトソン ね? 顔で売ってるバンドじゃないんで、かわいい女の子が出てるほうが、観てる人にとって一番いいんじゃないかと。

――こういう超キャッチーな曲が続々と生まれていますし、メジャーデビューしてから、曲の広がり方は変化してきたんじゃないですか?

山ちゃん そういう実感は、まだですね。これからなんじゃないかと。

先輩 メジャーデビューしましたし、スタジアムバンドになりたいです!

ワトソン ラグビー場でやりたいな。

先輩 やろ!

DaBass 言い方が軽い(笑)。

――メジャーデビューしたことによって制約って生まれています?

DaBass 歌詞の面では、ちょっとあります。歌詞の一部が黒塗りになったりしてますから。

ワトソン 1曲目の“ストレッチ”から、黒塗りですからね。

先輩 大丈夫かどうかの基準は、今まで作ってきてわかってるつもりだったんですけど、漏れ出てしまうものがあるんです。

――漏れ出る衝動でリスナーをワクワクさせるこの感じ、大事だと思います。整然とした言葉と音を奏でているわけではないのに、なんだか妙に感動的できるのが、ロックバンドの醍醐味のひとつですから。

浜公氣 ほんとそうですね。高校生の頃とか、自分はちゃんと演奏できないとバンドをしちゃいけないのかなと思ってましたけど、そんなことはないんですよね。

ワトソン 普通に考えたら、ギターとか弾けないとバンドは組めないって感じですけど、弾けなくてもバンドは組めるんです。

――音楽の仕事をしていてこんなことを言うのもちょっとまずいですけど、音を歪ませて2本くらい弦を押さえておけば、なんかそれっぽい音にはなりますからね。

山ちゃん このバンドも「2本くらい押さえておけばいいや」って感じで10年くらいやってきて、最近になって「それだけじゃ駄目だ」って思い始めてるんです。でも、そういう意識を持つようになったら、「2本くらい押さえておけばなんとかなる」って伝わり始める感じもあるのが面白いんですよね。

ワトソン 天然じゃ伝わらないってことだな?

山ちゃん そうだね。ちゃんとやったら伝わるってことだと思います。

次のページトーマスは顔で売ってますから、どついたるねんとは違います(先輩)
公式SNSアカウントをフォローする

最新ブログ

フォローする