WANIMAの最強の2ndフルアルバム『COMINATCHA‼』に込められた変わらぬ想いとは?

WANIMAの最強の2ndフルアルバム『COMINATCHA‼』に込められた変わらぬ想いとは?

「変わったね」って言う人がいるのが、正直くやしい。それを、具体的に表現していかないといけない時期だと思う(KO-SHIN)


──今のWANIMAってどういう地点にいると自分たちで思いますか? 

KENTA 毎回、最後のアルバムだっていう意気込みでやってるんですけど。でも、サブスクを解禁宣言したりとか、いろんなタイミングで、時代の流れだったり、音楽もいろんな聴き方が増えて入口がすごい増えたぶん、自分たちの思いだったり、曲にこめてることが間違わずに届けばいいなって思って。だから、人それぞれでWANIMAという色がいっぱいあるんだろうなって。あとタイミングとどの曲を聴いたかで。それがある中で、自分の中で一個答えが出たのは、今、届けたい音楽だったり届けたい気持ちに対して、しっかり向き合うしかないなと思ったんですよ。たとえばSNSで写真を上げたり、ツイートしたり、それよりもやっぱ僕たちは音楽で繋がった人たちに曲を作るしかないなって。その曲で答え合わせしたいし、その新曲を持ってツアーだったりライブをしたいなっていう。やってきたことの再確認じゃないですけど、俺たちは音楽で届けて音楽を残したいっていう。間違ってはいない気はしてるんですよね。姿勢だったり。そこはぶれたくない。

──たとえば、音楽的に「俺たちはこの音楽性でやっていくんだ」「このバンドってこのスタイルだよね」って決めて、それを貫くことこそがぶれないことなんだって思う人もいるけど。WANIMAも出てきた時、一瞬そういうバンドなのかなと思ったけど違うよね。音楽的により豊かになっていくっていうのと、自分たちの変わらない思いというのを両立させようとしているバンドなのかなと、この2作目の時点で思ったんだよね。

KO-SHIN 世間から見て、テレビだったり、メディアに露出する機会もありがたいことに増えてきてる中での、「変わったね」って言う人がいるっていうのが、正直くやしいという気持ちがあるんです。それを、毎回インタビューで「気持ちは変わってない」って言って、具体的に表現していかないとなって思う時期かなと。気持ちは変わってないってどんなに言っても、それは結局見た人が決めるっていうか。僕の個人的な気持ちとしては、聴く人って結果しか見ないなっていうのもあったりして。というふうに思い始めてから、それをより具体的にしていかないといけない時期だなと思ってます。これは僕の感覚になるんですけど、たとえばサブスク解禁にしろ、そういう入口が増えたのにもかかわらず──ちょっと具体的になっちゃいますけど、CDが以前程爆発的に売れなくなってるっていうのもありますし。どんどん、人気度より認知度しか上がっていってないというか。「名前は知ってる」っていう人たちが増えてて、でもそれを望んでるわけではないっていう。だからその1個1個のチャンスを確実にものにしていかないといけない。そのために今の俺たちはどうする?ってなった時に、やっぱり初心じゃないですけど、もともと持ってた気持ちが自分たちの中でどんどん火が薄くなってたのかもな、っていうのも感じますし。だから再び薪をくべて、その勢いをずーっと保って、1個1個勝っていければ、結果は自ずとついてくるなって。

「やっぱWANIMAがいちばんだよね!」って。音楽ならWANIMAだというぐらい言わせたい(KENTA)


──これまで出さなかったいろんな音楽性が出てきたのは、このアルバムを「届けたい」ということの表れなんですね。

KENTA いろんなWANIMAを届けたいし、WANIMAのことを信じてほしいなって思いましたね。でまた自分たちの音楽を、作った曲たちを、やってることを、自信持って信じたいなとも思いました。

──3人の関係性で、なにか変わってきた部分はある?

KENTA 会話がなくなったぐらい。

──ははははは。

KENTA あと、疑った時には無視をするっていう。おまえちょっと、最近。

FUJI サボってんじゃね?

KENTA って時には。

FUJI 無視される。ま、おおよそ俺ですよね。でも、それで気づくことがたくさんある。「あ、俺はたるんでるんだ」って。

KENTA でも、関係性はそうですけど、どこに向かわないといけないかというのは、より3人が力を合わせていかないと──力を合わせても足りないぐらいの位置にいると思います。

──どこへ向かおうとしてるの?

KENTA …………KO-SHINが言ったみたいに、認知度はすごい広がってると思うんですけど、WANIMAを知ってる方たちが、「やっぱWANIMAよね!」って言ってほしいんですね。「やっぱWANIMAがいちばんだよね!」って。音楽ならWANIMAだというぐらい、僕ら男の子なんで言わせたいですね。心が動く瞬間じゃないですけど、届けるっていうのももっと深くまで届けたいんですよね。ただ「WANIMAって知ってる。アルバム出したらしいね」じゃなくて、そのアルバムの曲たちがちゃんと届いてほしいんです。生活の一部を補うぐらい。

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