SPARK!!SOUND!!SHOW!!、新作『スサ死 e.p.』に迫るインタビュー! スサシの爆音はなぜこんなにもヤバく気持ちいいのか?

SPARK!!SOUND!!SHOW!!、新作『スサ死 e.p.』に迫るインタビュー! スサシの爆音はなぜこんなにもヤバく気持ちいいのか?

他人を上げるよりも自分を上げることにウェイトを置きたい。他人のために頑張れないんで(ユーキ)

――よく言われると思うんですけど、80年代から90年代初頭くらいのハードコアパンクの香りが、すごくするバンドですよね。

チヨ(B・Cho) オリジナルメンバーのユーキと僕は、大阪のハードコア畑で育ったんです。だからパンチの利いたハードな方に行くんでしょうね。でも、「昔の音楽聴いてた?」とかよく言われますけど、意外とそんなでもないんですよ。

――「NUKEY PIKES聴いてた?」とか、よく言われるのでは?

タナカユーキ(Vo・G) はい。でも、言われて初めてNUKEY PIKESを知ったので。

――ざっくり言うと、メロコアの香りがあまりないのがスサシの独特さだと思います。

チヨ そうですね。シーン的にはそっちともやってましたけど。

ユーキ でも、似たバンドがいなくて。クラブミュージックも好きで、そことハードコアが合わさってる感じをやってたら、有名なバンドとかの名前を挙げて、「好きだよね?」って言われるようにもなったんです。

チヨ ザ・プロディジーとか、マッド(THE MAD CAPSULE MARKETS)とか、よく言われましたね。

ユーキ でも、全然聴いたことなかったんです。

チヨ マッドとか、すごいですよね。あの当時にブレイクビーツとかやってたりして。

ユーキ ばり早いよな? “MIDI SURF”とか、タイトルも時代を先取りしててかっこいい。90年代のインダストリアルも、ここ1年くらいで興味出てきたから、今後そういう色も出てきたらいいなと思ってます。

――いろいろ融合させているスサシの根本にある衝動として感じるのは、「とにかく上がりてえんだよ!」っていうシンプルなエネルギーなんですけど。

ユーキ それ、大事ですね。他人を上げるよりも自分を上げることにウェイトを置きたい。他人のために頑張れないんで。

――あと、もうひとつ感じ取らざるを得ないのは、昔の不良文化の香りです。例えば、去年出したアルバムの“GODSPEED”や“†黒天使†”は、往年の暴走族カルチャーを彷彿とさせますから。

チヨ “†黒天使†”のMVは、本物の暴走族の人たちに参加してもらったんです。

ユーキ 自分らが全然そういうのじゃなかったから、「かっこいいなあ」って思うんですよね。

――ゴッドスピード・ユー!・ブラック・エンペラーっていうカナダのバンドは知っています? 日本の暴走族のドキュメンタリー映画からバンド名を取った人たちなんですけど。

チヨ 知らないです。かっこよさそう。

ユーキ それ、気になる。

――80年代頃はライブハウスでも今では考えられないくらい恐ろしいあれこれがありましたけど、そういうムードへの憧れはあります?

ユーキ あるんでしょうね、直でそういうものを通れていないので。

チヨ でも、僕らはそんなに悪くないですよ。真面目ですから。

ユーキ そういうのは、レーベルのキャラ設定です(笑)。

――(笑)。音を鳴らしている時は、思いっきり本能を解放してOKなわけですから、そういう部分での危険な空気感は大事にしていますよね?

チヨ そうですね。特にライブでは、解放状態ですから。爆音鳴らすのって気持ちいいです。

日本語がずっと好きやったんですけど、本を読むのはだるくて。でも、ヒップホップは耳から入れるだけだから楽やった(ユーキ)

――今回のEPは、どんな作品にしたいと思っていました?

ユーキ 曲を作ってた本人(タクマ/Key・G・Cho)は、たぶん音源どうこうってことは考えずに作ってたんですよね。

チヨ ほんまは、もっと後に音源をリリースする予定やったんです。でも、コロナでこんなことになって、前倒しして。ユーキとタクマの「今こんな感じの作りたい」っていう曲しかないEPになったのかなって思います。

――例えば“good die”は、冒頭でも話したような80年代ハードコア感を感じました。国を動かしている人たちへの苛立ちが歌詞で描かれていますよね?

ユーキ そうですね。歌詞書いたの、コロナの前やったかな? たしか1月くらいに書いたので。「みんなストレスなく平和な感じで暮らせたらいいのになあ」とか、年々温厚になる部分もあるので、ちゃんと怒れることを探しつつ、「納得いってない」っていうことを吐き出してますね。こういうのをキャッチしてくれる人がいたらいいなと思ってます。俺も最近まで「政治なんて知らんし」っていう感じやったんで。

――スサシは、生バンドの爆音とシンセのデジタルサウンドの融合でトランス状態を誘発するのが得意ですよね。

チヨ シンセが鳴ってるとジャンク感も出るんですよね。アホ感も出るし。

ユーキ 自分らのテーマとしては、「シラフでどこまで行けるか?」みたいなのがあるんで。

――こういうサウンドにのってる言葉の面白さも、スサシの独特さに繋がっていると思います。ユーキさんは、《あーハイそーですか》とか、結構ふにゃふにゃした響きの言葉をチョイスするじゃないですか。

ユーキ 他の人が使ってる感じの言語感覚じゃないように聴かれたら嬉しいなとは思ってます。

――このゴリゴリのサウンドに、こういう言葉をのせるって、あんまりないですよ。硬質な漢字の四文字熟語とかをのせたくなるタイプの音ですから。

ユーキ 結構、日常言葉ですからね。それは今言われて思いました。

――言葉遊びをする感じは、ヒップホップの影響もありますよね?

ユーキ はい、ヒップホップも好きですからね。今になって思えば国語、日本語がずっと好きやったんですけど、本を読むのはだるくて。でも、ヒップホップは耳から入れるだけだから楽やったんですよね。

次のページラーメンもくっさい方が好きやったりするじゃないですか。それと同じ感じのことをやっていきたいんです(チヨ)
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