04 Limited Sazabys/Zepp Tokyo

04 Limited Sazabys/Zepp Tokyo - All photo by Viola Kam (V'z Twinkle)All photo by Viola Kam (V'z Twinkle)

●セットリスト
1.Milestone
2.monolith
3.knife
4.Chicken race
5.Brain sugar
6.My HERO
7.Kitchen
8.Password
9.midnight cruising
10.days
11.Any
12.in out
13.Galapagos
14.escape
15.fiction
16.Alien
17.Utopia
18.milk
19.Shine
20.memory lane
21.Terminal
22.message
(アンコール)
EN1.Squall
EN2.Give me
EN3.Remember


現在、3rdアルバム『SOIL』を携えたツアーの真っ最中である04 Limited Sazabys。昨年10月から始まったツアーは、前半戦が対バンシリーズ、後半戦はワンマンシリーズという構成。Zepp Tokyo 2デイズ2日目にあたるこの日は、計36本中28本目の公演だった。

04 Limited Sazabys/Zepp Tokyo

SEが鳴り始めると大喜びで手拍子をするオーディエンス。その時点でみんなものすごくいきいきとしていたが、バンドの演奏が始まると、それを遥かに上回る勢いで熱狂が生まれていった。GEN(B・Vo)のリズミカルなボーカル。コンビネーション抜群なHIROKAZ(G)とRYU-TA(G・Cho)によるツインギター。KOUHEI(Dr・Cho)のクリアなビート。それら一つひとつが4ピースの推進力となっているため、グイグイ漕ぎ出していくサウンドは耳に気持ちいい。メンバーはフロアを――というよりかはオーディエンスがどのような表情をしているのかをとてもよく見ている様子。「エネルギーもらってます」、「一緒に(ライブを)作ってくれてありがとうございます」といったGENの言葉にも、今この場所で起こる生のコミュニケーションを楽しもうとする気持ちが表れていた。

04 Limited Sazabys/Zepp Tokyo

昨年春にアリーナツアーを行ったり、フェスではメインステージを任せられるようになったりと、今では大きなステージに立つ機会も多いフォーリミ。どんなに広い会場でもライブハウスと同じような心持ちで臨んでいるのだということも彼らの大きな魅力ではあるが、逆に言うと、やはり彼らの主戦場はライブハウスなのだということになる。そんな事実を、早々に思い知らされるようなオープニングであった。

04 Limited Sazabys/Zepp Tokyo

セットリストの中核を担うのは『SOIL』収録曲だが、これまでにリリースした楽曲もバランスよく配置されていた。全曲の真ん中に一本の糸を通すようなイメージ。それにより、このバンドが如何にブレることなく、腐ることなく、ここまでやってきたのかということがよく伝わってきた。「SOIL」とは「土壌」の意。あのアルバムがそうであったのと同じように、このツアーが映し出すのは、これまでで最も気負っていない、だからこそ研ぎ澄まされた、今現在の彼らの姿であるのかもしれない。

04 Limited Sazabys/Zepp Tokyo

結成11年目というキャリアにふさわしい、年相応のナチュラルさが感じられる場面が多かった。例えば、“Password”は「11年目の今だから歌える歌」と紹介された。“Utopia”や“Alien”の、ファストだがどっしりとした音像は確かに若い頃には出せなかったもののように思う。ミディアムテンポで温かみのある曲がライブの鍵を握っていたのも象徴的だろう。MCはかなりラフで、散々話してからGENが「全部嘘!」と締め括るまさかの展開も。GENは「ワンマンに来てくれる人のことを一番信用しているので普段着の04 Limited Sazabysを見せることができています」、「むしろサンダル履いたまま出てきてる感じ」というふうに話していた。

04 Limited Sazabys/Zepp Tokyo
04 Limited Sazabys/Zepp Tokyo

そんななか彼らは、世界は変えられないが味方が増えて自分に見える景色は変わっていった、すると最低に思えた世界も少しずつ愛せるようになっていった、という話をしながら「ここにいる間は何者にもならなくていい」、「純粋に音楽を楽しんでもらえればいい」というメッセージを繰り返し発していた。いつもよりさらに明るく立ち振る舞い、陽性のメロディックパンクをひたすらに掻き鳴らすことにより、「フォーリミ」を共通項に集まる様々な人たちの光にならんとしていた。仲間のバンドにまつわる悲しいニュースがあったこの日、彼らにも何か思うところがあったのかもしれない。「みなさんのマイナスのエネルギーは爆音で流します。安心してついてきてください」。ライブは、GENのそんな言葉によって締めくくられたのだった。

04 Limited Sazabys/Zepp Tokyo
04 Limited Sazabys/Zepp Tokyo

アンコールでは、当初演奏する予定でなかった曲も急遽演奏。そんな場面からも、今回のツアーの充実感を垣間見ることができた。「SOIL tour 2019」はいよいよ残り8本。2月21日、Zepp Nagoyaにてファイナルを迎える。(蜂須賀ちなみ)

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