マリアンヌ・フェイスフル、「ジム・モリソンは自分の交際相手が売った薬物で死んだ」

マリアンヌ・フェイスフル、「ジム・モリソンは自分の交際相手が売った薬物で死んだ」

かつてザ・ローリング・ストーンズのミック・ジャガーのパートナーとしても知られていたマリアンヌ・フェイスフルは、ザ・ドアーズのジム・モリソンに致死量に至る薬物を融通した人物を知っていると明らかにしている。

ジムは1971年にドアーズの6枚目のアルバム『LAウーマン』をリリースした後に休養を取ることを宣言し、当時交際していたパメラ・カーソンとパリへ移り住むことになった。その年の7月3日にジムは二人が同棲していたパリのアパートのバスタブで死亡しているところをパメラによって発見されたが、パリやフランスの当局は自然死として扱い、遺体の検死などは行われなかった。パメラはその後74年にヘロインの過剰服用のためロサンゼルスで他界しているが、生前受けた取材では、ジムはコカインと誤って服用したヘロインが強すぎてそれがもとで他界したと語っていた。

今回モジョ誌の取材を受けたマリアンヌは事件当時、限られたロック・スターに極上品の薬物を融通する売人として知られていたジャン・ド・ブリトイと交際していてパリに滞在していたことを明らかにしている。ブリトイはジャニス・ジョプリンが他界した晩にもジャニスにヘロインを提供したとされていて、パリのボートレイー通りにあったジムの部屋にブリトイが薬物を届けることになった際、自分は同行するのを避けたとマリアンヌは語っている。

「直感的に面倒なことになるとわかったのね。それでツイナール(睡眠薬)を数錠飲んで行けなくなるようにしたの。でも、ジャンはジムに会いに行ってそのままジムを殺しちゃったのよ。もちろん、事故だったっていうのはわかってるけど。かわいそうに。ヘロインが強すぎたのかって? まあ、そういうことね。そうやってジムは死んだわけ。でも、わたしはなにも知らなかったのよ。とにかく、このかわいそうな人の死に関わった人間は今じゃ全員誰も生きてないんだから。わたし以外にはね」

その一方でマリアンヌは2011年にアルコール中毒で他界したエイミー・ワインハウスのためになにかしてあげたかったとも語っている。

「エイミーはわたしのことをとても、とても、ものすごく警戒していたの。わたしにはエイミーのことがよくわかっているってエイミーにはそのことがよくわかっていて、わたしになにも言われたくなかったのね。こういうのはナルシシズムと自己嫌悪とがごっちゃになっちゃってとても面倒なことになってるのよ。わたしはよく知ってるから。世界と自分とがガラスの壁で隔てられているようなものだから、みんなが自分に注いでくれている愛情が自分にはまったく伝わってこないのね。でも、わたしがなんかやってあげたとしても、エイミーの身体を摑んで揺すって叫ぶことだったくらいだろうから。『このバカ女! 目を覚ましたらどうなのよ!』ってね」

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