ロジャー・ウォーターズ、『ザ・ウォール』ツアーのドキュメンタリー映画を公開

ロジャー・ウォーターズ、『ザ・ウォール』ツアーのドキュメンタリー映画を公開

昨年まで3年がかりで敢行し、ビルボードの興行収入チャートでソロ・ミュージシャンとしての最高記録を樹立することにもなったロジャー・ウォーターズの『ザ・ウォール』ツアーのドキュメンタリー作品『Roger Waters: The Wall』が公開される。

作品は9月に開催されるトロント国際映画祭に出品される予定で、イギリス、ヨーロッパ、アメリカ、南アメリカ、オセアニアを巡ったツアーの4年間を追っていて、『ザ・ウォール』という作品が描く戦争と喪失というテーマと併行するようにツアーの様子もまた描き、観る者の感性に訴えかける内容になっているという。トロント国際映画祭のピアース・ハンドリング実行委員長は次のように作品について触れている。

「『ザ・ウォール』はリリースされて以来、ロック史上最高の古典的名作となってきました。その人気は今も高いし、メッセージ性にも今日性があります。これまでの二度の世界大戦で父親と祖父の両方を失ない、その死に深く影響を受けたロジャー・ウォーターズは、誤解と戦争へと繋がっていくさまざまな壁を取り壊していく訴えをパフォーマンスとして作り上げてみせたのです。この力強いパフォーマンスの映像作品でロジャーは、数万人の観客の前でこの作品を演奏し、さまざまな場所を訪問することでこの作品が自分にとってどういう意味を持つのかを探っていて、それはまた今年が第一次世界大戦勃発から数えてちょうど100年目にあたることとも呼応するテーマとなっています」

なお、ロジャーは昨年の秋に新作に取りかかる予定であることを発表した際、『ザ・ウォール』のツアーを自分が乗り越えることはできないかもしれないとも次のように語っていた。

「『ザ・ウォール』ツアー以上のことはもうぼくにはできないだろうね。やっぱりいつまでも生き続けられるわけじゃないんだと受け入れざるをえないんだよ。ぼくももう70歳だし。世の中で一番難しいことはなにかやることをみつけることで、『ザ・ウォール』を引っ提げて演奏しに出かけることができるっていうだけで、ありがたいことなんだよ」

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