元キッスのエース・フレーリー、俺の音楽には無邪気さがあると語る

2014年作『スペース・インヴェイダー』

5年ぶりのソロ新作『スペース・インヴェイダー』を引っ提げて現在アメリカ・ツアー中の元キッスのエース・フレーリーだが、自分の持ち味はソロでトチるところにあると語っている。

音楽サイトのアーティサン・ニュース・サーヴィスの取材に応えたエースはギタリストとしての自分の特徴を訊かれ次のように答えている。

「それはいい質問だなあ。正直言って、自分でもよくわからないんだよね。人によっては俺のヴィブラートじゃないかとも言われるんだけど。また、人によっては俺の楽曲へのアプローチが独特だとも言われるんだよね。俺はきちんと音楽を学んだことがないし、人からギターのレッスンを受けたことも一度もないから、たとえば、レッスンを受けたことがあって楽譜を読めるようなやつとはちょっと音楽へのアプローチの仕方が違うと思うんだ。俺の演奏の仕方はかなりオーソドックスじゃないところがあるし、どういうわけかギターに手を出したばかりのキッズとかにはそれがよくわかるみたいなんだよね。つまり、俺はまずEとかDとかAのコードをアコースティック・ギターで弾くことから始めて13歳の時に最初のエレクトリック・ギターを買ったっていう、そういうことがどうやらグルーヴとかスピーカーから伝わっちゃうみたいなんだよ。俺の音楽にはそういう無邪気さがあって、当然俺は名手と言われるようなミュージシャンじゃないし、ソロをとればトチったりすることが確実にあるから、完璧じゃないんだけど、意気込みみたいなものはあるんだよ。それに俺はずっとそっちが大切なんだとも思ってきたからね。たとえば、ザ・ローリング・ストーンズのアルバムを聴いたりするとトチったりしているところとかも聴こえてくるんだけど、でも、なんだかんだいってすごいスウィングしてるからね!」

現在のエースのバンドは80年代や90年代にもエースと活動していたリッチー・スカーレットがギター、ベースにはザ・カルトのメンバーで今回のエースの新作にも参加したクリス・ワイズ、ドラムはエースのバンドに2012年まで在籍していたスコット・クーガンというラインナップになっている。


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