元ザ・ローリング・ストーンズのビル・ワイマン、33年ぶりのソロ新作リリースが決定


元ザ・ローリング・ストーンズのビル・ワイマンはイギリスでは33年ぶりとなるソロ新作をリリースする。

新作は『Back to Basics』といって、1982年の『カム・バック・スザンヌ』以来の作品となり、6月22日にリリースを予定している。プレス・リリースによれば、今度の作品はトム・ウェイツ、レナード・コーエン、J・J・ケイルらにインスピレーションを受けているといい、「さまざまなスタイルやジャンルを融合した内容で、潑溂としてダンスっぽいところで高揚し、ブルージーで物語を紡ぐようなところでは内省的になっている」という。

さらにビルは次のようにコメントを発表している。

「最初は『さすがにもうちょっと歳取り過ぎたかな』と思ってたんだけど、よく考えてみたらブルース・ミュージシャンなんかはみんなぽっくり死ぬまで活動してるんだから、だったらやってみた方がいいんじゃないかと考え直したんだよ」

アルバム収録曲のうち8曲は新曲で、5曲は古いデモを作り直したトラックだという。なお、ビルは『カム・バック・スザンヌ』の後にも日本とアルゼンチンではソロ作品『スタッフ』を1992年にリリースしていて、90年代末からはリズム・キングスとしてもアルバム制作とツアーを行ってきている。

なお、ビルは1993年にストーンズから脱退していて、今回のストーンズの50周年ツアーが開始した2012年11月には19年ぶりにストーンズのライヴに客演することになったが、参加したのはロンドン公演分のライヴのみにとどまることになった。その経緯をビルはその後、ハフィントン・ポストに次のように語っている。

「やってよかったのは、子供たちにぼくがストーンズとやっているところを観せられたってことかな。ストーンズからやってくれないかという話があったのはその前の年の12月で、3日間、ストーンズとジャム・セッションをしなきゃならなかったんだよ。ぼくの印象ではもっとしっかり関わらせてもらえるものだと思ってたんだけど、いざ打ち合わせてみると、2曲しかやらせてもらえないことがわかって、それはそれでがっかりしたよ」

「もともとぼくは過去には戻れないんだと、どんなことももとに戻ることはないと思ってきたんだよね。学校の同窓会とか、テレビで軍人の同期が集まってみるのと同じだよ。過去に戻って、誰かとまた関係を持とうとしたところでうまくいきっこないし、音楽的にもそれは同じなんだよ。うまくいかないものなんだ。今回は1回ぽっきりの話だったんだ。しかも、5分だけ。でね、もう二度とやろうとは思わないよ。後悔はしていないし、今だって連中とはいい友達だよ」

『Back to Basics』のトラックリストは以下の通り。
'What & If & When & Why'
'I Lost My Ring'
'Love, Love, Love'
'Stuff (Can't Get Enough)'
'Running Back To You'
'She's Wonderful'
'Seventeen'
'I'll Pull You Through'
'November'
'Just A Friend Of Mine'
'It's A Lovely Day'
'I Got Time'
'Exciting'

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