ジェイ・Z、タイダル・ユーザー対象の特別ライヴでB・B・キングに黙禱を捧げる

ジェイ・Z、タイダル・ユーザー対象の特別ライヴでB・B・キングに黙禱を捧げる

ジェイ・Zは自身のストリーミング・サービス、タイダルのユーザーを招待したライヴで5月14日に他界したB・B・キングへの追悼として黙禱を捧げたという。

ライヴは5月16日にニューヨークで行われ、自身のB面曲を大々的に取り上げるセットを披露したというが、ラップのフリースタイルでジェイは「俺にはユーチューブは最大の犯罪に思える/あのニガーどもはこっちが受け取るべきものの10分の1しか払わない/ニガーだったら対等な報酬欲しさに命だって投げ打つってわかってるよな/俺の価値ってもんをわかってるよな/俺は奴隷じゃねえんだってわかってるよな」とユーチューブ批判を繰り出したという。

さらに同じフリースタイルでジェイは先月メリーランド州ボルティモアで警官に取り押さえられた際に絶命したフレディ・グレイ、昨年ミズーリ州ファーガソンで警官に銃殺されたマイケル・ブラウン、2012年にフロリダ州マイアミで自警団員に射殺されたトレイヴォン・マーティンについても次のように触れたという。

「今は奴隷制の時代じゃないってわかってるよな/けど、フレディ・グレイの殺し方をみるとそれもわからなくなってくるんだよな/撃ち殺されて/マイク・ブラウンも/トレイを殺ったようにさ」

また、スポティファイが自身のタイダルに対するアンチ・キャンペーンのために数百万ドルもの金額を投じたことを批判するくだりも披露したという。

ライヴの終盤でジェイはB・B・キングの死について「俺たちは伝説を失った」と触れ、「みんなもわかってるように、俺たちはヒップホップをやっていて、ロックもやっていて、ブルースもやってるんだ。つまり、ヒップホップっていうのはそういうのを全部飲み込んだものなんだ。どれもただの音楽だし、すべてが音楽なわけだし、違った楽器を使うだけのことなんだよ」と観客に語りかけたという。それからみんなでB・Bへの黙禱を捧げようと呼びかけ、その後、会場にB・Bの"スリル・イズ・ゴーン"の音源が流れると「ヒップホップはブルースなんだ」と語ったという。

(c) NME.COM / IPC Media 2015
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