スリップノットのコリィ・テイラー、ジョーイ・ジョーディソン脱退の真相を語る

スリップノットのコリィ・テイラー、ジョーイ・ジョーディソン脱退の真相を語る

来年初頭からヨーロッパ・ツアーに乗り出すスリップノットだが、コリィ・テイラーはオリジナル・ドラマーのジョーイ・ジョーディソンの脱退の原因についてようやく口を開いている。

ジョーイについては『.5:ザ・グレイ・チャプター』制作中の2013年12月に突如脱退が発表され、当初はジョーイ自身が脱退を否定していたため、一方的に解雇されたように窺われていたが、バンド側は別な道を歩むことになったという理由以外には特にこれまで説明を避けてきた。

しかし、エンタメ・サイトのリヴィング・アウト・ラウドの取材に応えたコリィはここにきて次のようにジョーイの脱退について語っている。

「っていうか、最初はほんとにしんどかったよ。だけど、問題をお手軽に済ませちゃうようなことだけは後々損することになるんだ。ジョーと行く道を違えることになったのは、本当に必要からそうなったことでね。ジョーはある方向を目指していて、俺たちはまた別な方向を行こうとしていて、でも、ジョーの目指す方向には俺たちももう行けないと思ったんだよ。正直言って、俺にはもうこういうふうにしか説明できないんだ」

さらにジョーイと決別してからの状況については次のように振り返ってみせている。

「でも、ジョー抜きにして前に進むっていうのは俺たちにとってこれまで経験した中でも最も困難なことのひとつだったと、それははっきりいえるよ。つまり、いろんな意味でポール(・グレイ)抜きで先に進むのと同じように難しかったということなんだ。でも、どんなこととも同じで、最初の数歩が本当に大変で、それからは少し楽になっていくんだよ。っていうか、どんなに想像力を働かせてみても、よりよくなるってことはないんだけど、楽にはなっていくんだ。

新しい連中(ドラムのジェイ・ワインバーグとベースのアレッサンドロ・ヴェンチュレラ)についてはむしろヴァージョン2.0っていう感じで、基本的にスリップノットのキャリアにとってのセカンド・ステージという感じかな。前とは違うということだね。いろんな意味でもっと楽しくなったけど、でも、いろんな意味でほろ苦いところもあるんだよ。マジでね。一緒に戦場で戦った野郎がふたりいて、そいつらと肩を組んでここまで来たというのに、ひとりは失って、もうひとりとは別れることになったわけだから、これはしんどいんだよ。時には本当に難しい局面にもなるんだ。っていうのは、現時点で一緒にジャム・セッションをやってる素晴らしい連中がふたりいても、そいつらにはそのためにどれだけの犠牲と努力が払われたか、わからないからなんだ。

だけど、それと同時にふたりは俺たちというバンドだけじゃなくて、俺たちの音楽に対してもものすごい敬意を抱いてて、というのはふたりは俺たちのファンだったからで、俺たちのファンとしてまず出発して、俺たちの音楽を聴いて育ってきたということもまたあるわけなんだよ。だから、このバンドがどういうバンドで、どういうことを代弁しているのかということについては絶対的に敬意を払ってくれてるんだ。しかも、出過ぎたことはしないし、こっちの気に障ることもしないし……すごく敬意を払ってくれるから、それはすごく意味が大きいんだよ。特に俺たちみたいにアイオワ州出身となると、きちんと敬意を払われるっていうことはすごく大きな意味があるし、ふたりは常にそれを表してくれてきたから。だから、そういうことが俺たちの道程を、少し楽にしてくれたんだよ」
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