RCサクセションの“上を向いて歩こう”、阿部サダヲ主演映画の主題歌に

  • RCサクセションの“上を向いて歩こう”、阿部サダヲ主演映画の主題歌に - ©2016「殿、利息でござる!」製作委員会

    ©2016「殿、利息でござる!」製作委員会

  • RCサクセションの“上を向いて歩こう”、阿部サダヲ主演映画の主題歌に - 忌野清志郎

    忌野清志郎

  • RCサクセションの“上を向いて歩こう”、阿部サダヲ主演映画の主題歌に - 『PLEASE』

    『PLEASE』

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  • RCサクセションの“上を向いて歩こう”、阿部サダヲ主演映画の主題歌に - 忌野清志郎
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坂本九の曲をRCサクセションがカバーした“上を向いて歩こう”が、2016年5月14日(土)に公開される映画『殿、利息でござる!』の主題歌に決定した。

この映画は、磯田道史の著書『無私の日本人』の一編「穀田屋十三郎」を中村義洋監督が映画化したもので、主人公を阿部サダヲが演じるほか、瑛太、妻夫木聡らが出演する。“上を向いて歩こう”の起用に関して、池田史嗣プロデューサーへの3つの質問が公開されている。

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①なぜ、この楽曲にしたのか。
まず、曲から決めました。『上を向いて歩こう』はビルボードで全米一位を取った唯一の日本語楽曲。
また多くの悲しみに直面したときに、人々が口ずさむ名曲中の名曲です。
目の前の問題と向き合いながら、悲しみをこらえ、未来に向かって進んで行く庶民にとってこれ以上の応援歌はありません。

②どうしてRCサクセションのカバーバージョンなのか。
数多あるカバーの中からRCを選んだのは、そこに込められたスピリットが今回の映画製作の志と完全に共鳴したから。勿論、監督も私もRCサクセションの大ファンです。
(中村義洋監督は過去作『ちょんまげぷりん』でも忌野清志郎の楽曲『REMEMBER YOU』を使用)
清志郎さんはライブのクライマックスでよく『上を向いて歩こう』を歌い、その際に必ず「日本の有名なロックンロール!」と紹介していたのは有名な話。
“キング・オブ・ロック”忌野清志郎さんは、原曲が持つ単なる歌謡曲に留まらない魅力から、「名もなき者が持つ強さ」いう、ロックにとって何よりも大切なマインドを感じ取っていた(だからこそ大胆にアレンジしてカバーした)…のかもしれません。

③「殿、利息でござる!」との関連性
製作にあたって目指したのは、このチームだからこそ作れる、新しくてロックなエンターテイメント。
江戸時代であれ現代であれ、例えお上が頼りなかったとしても、庶民は賢くたくましく、勇気を出して、上を向いて生きていかなければならない。
きっと、いつも世も同じことです。
この話は実話なので、映画に出てくるのは皆実在の人物ですが、歴史上全く無名の存在。
自分たちの町を救うため、己を捨て、強大な権力を持つお上を相手に知恵と工夫で一世一代の大勝負を挑んだ名もない、勇気ある人々のドラマを締めくくり、映画を観てくれた方々に爽快なエネルギーを受け取っていただくには、時代やジャンルなど関係なく、この曲しかないと確信しています。
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あわせて、阿部サダヲ、中村義洋、池田史嗣が同曲へコメントを寄せている。

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【阿部サダヲ コメント】
発表しちゃうんですね。
最後清志郎さんの声が聴こえてくるとは思っていなかったので感動しました。
発表しなくていいのに…(笑)

【中村義洋 コメント】
このたび、映画のエンディングにRCサクセションの『上を向いて歩こう』を使わせていただきました。
理由についてあまり多くは語れません。
プロデューサーから「どうでしょう?」と提案され、迷わず「イイね!」と答えました。
歌詞はみなさんご存知の通り。久しぶりに聴いてみて、なぜこの映画を、どうしても今作らねばならないと思ったのか、それを思い出させて頂きました。
清志郎さんはこの曲をライブで演奏する時、「日本の有名なロックンロール!」と紹介していました。
それには、こんなすごい曲があるんだぜ、という意味もあったと思います。
それは、こんなすごい人がいたんだぜ、という、この映画を作る意義にも合致したような気がしています。

【池田史嗣 コメント】
映画のラストを飾る歌を、最も敬愛するアーティストが歌った、一番大好きな日本語楽曲にできたら…
ただの夢物語として一笑に付されるかと思いきや、中村監督が「それで行こう!」と即答してくれ、(お二人共お亡くなりになっているだけに)たぶん交渉は困難を極めるだろうと思いつつ、恐る恐る権利元に打診してみたところ、忌野清志郎さん、中村八大さん共に事務所の方に予想以上に好意的に受け止めていただき、実現に至ることができました。
偉大な先人の宝物のような歌を使用できたこと、幸せであると同時に身が引き締まる思いでいます。
国民的名曲を主題歌にいただいた本作、オールスターキャスト&まさかの羽生結弦さん友情出演で既に話題ですが作品そのものは笑って泣いて、最後は爽快な国民的歴史エンターテイメントとして、ついに完成しました。
劇場でお楽しみいただけたら幸いです。
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映画情報は以下の通り。

●映画情報
『殿、利息でござる!』
原作:磯田道史『無私の日本人』所収「穀田屋十三郎」(文春文庫刊)
出演:阿部サダヲ / 瑛太 / 妻夫木聡 / 竹内結子 / 松田龍平 / 他
監督:中村義洋
製作:「殿、利息でござる!」製作委員会
配給:松竹
公開:2016年5月14日(水)
クレジット:©2016「殿、利息でござる!」製作委員会
公式HP:http://www.tono-gozaru.jp/
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