【10リスト】[Alexandros] 、一生聴き続けられる名曲10はこれだ!

④Starrrrrrr

(4thアルバム『Me No Do Karate.』/2013年)
爽やかなのにどこか刹那的で、スピード感のあるメロディに鍵盤の音が煌めく――炭酸水の中で上昇する泡がイメージされるような同曲は、炭酸飲料「ゲロルシュタイナー」とコラボされたことでも話題になった。そしてこの曲で「ロックバンド=衝動を促す激しいサウンドだけを武器にする」のではなく、壮大で気持ち良いサウンドで聴者を圧倒するという現在の彼らに通ずるスタンスを確立する第一歩のように思う。≪どこまでも 私は私だから/貫いて 誰に何を言われようとも≫という自身に向けた励ましにも聴こえるそのフレーズは、多くの人の支えにもなっている。また、タイトル“Starrrrrrr”はrが7つ連なっているが、その意味について川上は当時のブログで「たくさん理由はあるけど、その中のひとつはアホな奴等をあぶり出すためだ」と話している。バンドの綴りの複雑さ故によく間違えられていたという苦い経験に対するささやかな復讐心……彼ららしいニヒルさたっぷりの刺激的な反抗にニヤっとしてしまうエピソードだ。

⑤Kick&Spin

(4thアルバム『Me No Do Karate.』/2013年)
「蹴って、回して=回し蹴り」というタイトルのこの曲の醍醐味は、何といっても「高速展開で聴者の感情を揺さぶりっぱなし」なところだろう。これまで紹介してきた曲がダイナミックでスケール感のある曲だったが故に、AメロBメロの密度の濃いロックでサイケデリックなサウンドに「待ってました!」と思わず拳を突き上げてしまいそうになる。さらにサビでは川上のハイトーン炸裂の伸びやかでエモーショナルなメロを当ててきた……と思いきや、間奏は爆裂ドラムとギターリフの来襲ときたもんだ。良い意味で気持ちが一切落ち着かないし、終始攻撃的でありたまらなく叙情的。≪笑われたなら/笑い返せば良い/この先何年かかっても果たせば良い≫下積み時代が長かった彼らは、悔しさも人一倍味わってここまで辿り着いたのだろう。そんな苦さをバネにしながらもてっぺんまで昇り詰めようという強い意志が感じられる一曲だ(MVも意外性をビシビシ突いてくる内容なので是非)。

⑥Adventure

(5thアルバム『ALXD』/2015年)
彼らが[Champagne]から[Alexandros] に改名して初のシングルという意味でも歴史的な一曲だが、そういった「節目」という意味だけではなくサウンドや内容も含めて語り継がれるべき曲だ。まずバンド改名を「不遇」ではなく「転機」と語り、これからの第二ステージを“Adventure(=冒険)”と言える屈強なメンタリティ。そして文句なしに雄大で、泣きたくなるほどロマンチックな音の流線。川上は自身のサウンドメイキングに対して絶対的な自信を持っているが、[Alexandros] になってからはその力が研ぎ澄まされ、それでいて優しさを帯びるようになったように感じる。それはこれまでの楽曲に滲ませていた「自分たちの良さを分からない奴は置いていく」という尖ったスタンスが、≪大胆な作戦で/言葉にならないマスタープランで/いつだって僕達は/君を連れて行く≫という歌詞からも分かるように、高みへの階段を登るにつれて視野が広がり開放されたことが理由なのではないだろうか。この曲があったからこそ見えた景色が絶対にあると確信させる、深い意味でターニングポイントとなった曲だと思う。

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