【10ポイント解説】実写映画『銀魂』最新予告編のここがヤバい!

先日、最新予告編が解禁されて、7月14日の公開への期待がさらに高まっている実写映画『銀魂』。
最新VFXによって表現された『銀魂』ワールドの質感から、福田雄一監督ならではの反則技なCM演出までトータルでウケているわけだが、ここでは、この予告編のどのような部分が、特に『銀魂』のことを知る人々の間で話題を呼んでいるのかを10のポイントで解説していこうと思う。

①UVERworldによる書き下ろし主題歌“DECIDED”

アニメ『銀魂』の数々の人気主題歌でも証明されている通り、『銀魂』の物語には熱くソリッドなロックサウンドが似合うわけだが、その意味でUVERworldがこの実写映画化の主題歌を手掛けるのは本当に最高のブッキング。その楽曲“DECIDED”がいよいよこの予告編で解禁となっている。彼らが『銀魂』の物語が持つメッセージの深いところに全力で思いを重ねて生み出された楽曲であることが、サウンドからも歌からも、そして耳に飛び込んでくる歌詞からもヒシヒシと伝わってくる。ちなみにアニメ『銀魂』主題歌に関しては、以下の記事もどうぞ。

②白夜叉の小栗旬

かつて攘夷戦争で桂小太郎、高杉晋助らと共に闘った、銀さんこと坂田銀時は、戦場で、その圧倒的な強さから「白夜叉」と呼ばれ、恐れられていた。現在の、「万事屋」を営む銀さんとは顔つきも含めて大きく違う、その姿を小栗旬がどう演じているのかもこの予告編で初めて観ることができる。

③動く堂本剛の高杉晋助

今回の実写映画『銀魂』のキャスティングの中でも一際、大きな話題を呼んでいるのが、銀さんのかつての盟友にして宿敵・高杉晋助を堂本剛が演じること。「俺はただ壊すだけだ」というセリフ回し、大きな満月をバックに三味線を持つ姿、そして鬼気迫る表情で刀を抜いて迫りくる姿——この妖しい魅力を濃厚に放つ堂本剛の高杉、スクリーンで観ないわけにはいかない。

④紅桜に胸を貫かれる銀さん

使用者に寄生することでその体をも操る妖刀・紅桜(「何それ、『寄生獣』じゃん」という銀さんのツッコミが予告編に)。その、まさに生き物のように蠢くVFX描写も話題だが、新井浩文が演じる人斬り似蔵がその紅桜で、銀さんの胸を貫くあのシーンが衝撃的に再現されている。

⑤動く真選組

「真選組は死なねえ」と柳楽優弥演じる鬼の副長・土方十四郎がくわえ煙草で呟く場面も収められているが、『銀魂』ファンの間でも人気の高い真選組メンバーたちがあの黒い隊服姿で立ち回る凛々しい姿も初めてたっぷり観られるのもまた、この予告編の大きな見所。

⑥銀さんと高杉の対決

原作をよく知っている人は、この場面で「ん!?」と目を見張るかもしれない。そう、原作の「紅桜編」には銀さんと高杉が直接、刀を合わせるシーンは登場しないのである。その真意は、劇場でその目で確かめてほしい。

⑦エリザベスの中の人

さて予告編の8割がたの尺が終わったところで、まだ6個の見所しか出て来ていないじゃないかと思われるかもしれない。実はこの予告編、最後の約20秒間に主にギャグ要素の強い見所が凝縮されているのである。まずは桂小太郎の謎だらけのペット・エリザベスに「中の人」がいるという設定が活かされていることが明らかに。福田雄一監督ならではの表現で、どうこの特殊設定が実写ギャグ化されるのか。

⑧ナレーションの声がマダオ

アニメ『銀魂』ファンあるあるで、バラエティから堅いドキュメンタリーまで様々なナレーションで声優/ナレーターの立木文彦さんの声を聞くと、思わず「マダオだ!」と反応してしまうというのがある(マダオこと長谷川泰三は、脇役ながら銀さんとのバディ感もあり、愛さずにいられないキャラなのである)。そんなわけで、シリアステイストとギャグテイストの声も使い分けながら、立木さんがナレーションを入れているところは、アニメ『銀魂』のファンがビビッドに反応したポイントなのである。

⑨中村勘九郎の近藤勲、全身ハチミツまみれ

隊服を着ているシーンは、実は劇中にほとんどないと中村勘九郎はインタビューで語っているが、「カブト狩り」編での全身にハチミツを塗りたくってのハニー大作戦も、ど正面から演じていることがこの予告編から明らかに。

⑩橋本環奈の神楽、千年に一度の鼻ほじ

そして「鼻ほじゲロインの神楽を、アイドルの橋本環奈がどこまで振り切って演じられるのか」という声を、一蹴して見せたのが、白目を剥いての全力鼻ほじ。キャスト&スタッフ一同、この実写映画『銀魂』にすべてを(楽しみながら)投げ打っているのだということを象徴しているような、美しい表情だと私は思います。

というわけで、この宣伝の仕方一つとっても妥協なく楽しみ尽くす福田雄一監督の色がメチャクチャ濃く出つつ、コミックやアニメで『銀魂』を愛してきた人も期待を膨らませられる予告編を観ながら、実写映画『銀魂』公開まで気持ちを高めてもらいたい。(古河晋)
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