【完全レポ】『銀魂』ジャパンプレミアの様子をてんこ盛りで書きました

6月28日に東京ドームシティホールにて開催された映画『銀魂』ジャパンプレミア。主人公・坂田銀時役を務めた小栗旬をはじめ、菅田将暉、橋本環奈、柳楽優弥、新井浩文、吉沢亮、早見あかり、ムロツヨシ、長澤まさみ岡田将生、佐藤二朗、菜々緒、安田顕、中村勘九郎、福田雄一監督、そしてエリザベスが集ったこのイベントをrockin’on .com編集部が取材。その模様をレポートする。


MCのイベントスタートの掛け声で、場内が暗転。マダオ(CV立木文彦)の場内アナウンスで会場の盛り上がりがMAXに。まずエリザベスが「俺に任せろ」のプラカードを持って登場したかと思うとMCによって一旦下げられる。その後、MCの紹介とともに、桂小太郎役の岡田将生、志村妙役の長澤まさみ。続いて、平賀源外役のムロツヨシ、村田鉄矢役の安田顕、村田鉄子役の早見あかり、福田監督。次に、鬼兵隊の岡田似蔵役の新井浩文、武市変平太役の佐藤二朗、来島また子役の菜々緒。真選組の三人、近藤勲役の中村勘九郎、土方十四郎役の柳楽優弥、沖田総悟役の吉沢亮が登場した。そして、坂田銀時役の小栗旬、志村新八役の菅田将暉、神楽役の橋本環奈が登場。小栗は最初、赤い天狗のお面をつけており、それを取ったかと思うとその下にはおかめのお面をつけていて、登場から笑いをとっていた。最後には神輿に担がれたエリザベスが登場するなど、すでに会場は『銀魂』の空気に。

会場の大歓声の中ステージ上に並んだ出演者は、撮影での裏話や、おもしろエピソードなどのクロストークを展開。
まずMCから、「小栗さんが感じる、坂田銀時の魅力とは?」という質問に、「普段ぐうたらだけど、守るべき者のためには戦うというところがやっぱり、かっこいいところなんじゃないですかね」と小栗。万事屋の三人のように、現場でも関係性が深まったことはあったか、という質問には、菅田が「そんなことありましたっけ」と小栗と橋本にふるが、橋本が話し出すと観客から「かわいい」という声が。そしてなぜかムロが「ありがと」と手を振り「かわいい」という歓声を浴び、佐藤も出てくるなど、まとまらない雰囲気に。改めて、カメラが回っていない時の三人はどんな感じだったかと訊かれると、菅田が「京都で美味しいものを食べに連れてってもらいました。ご飯の場で小栗さんが『銀魂音頭、おもしろそうじゃない?』、『銀魂音頭でギンギンギンでいこう』と言ったら、予告がそれになりました」と特別映像ができたエピソードを語る。改めて菅田に話がふられ、「今、僕パートは終わったかなって…」と気を抜いていたのか、橋本を「橋本神楽さん」と素で間違える一面も。「神楽が、鼻ほじったり、ゲロ吐いたり、とてもアイドルらしからぬ行動をしてるわけじゃないですか。でも誰よりも楽しそうで……」という菅田に「確かに……」と答える橋本。MCから橋本に、悩んだりはしなかったかと問われると、「悩んではないんですけど、大変でした。監督がやってくださる顔を忠実に再現しようとがんばりました」と語った。

続いて真選組へ「演じる上での役作りで苦労した点は」と訊かれると、中村は「撮影が夏の暑い時期で、皆さん、衣装もすごかったので暑い思いをされてたと思うんですけど、僕はほとんど裸だったんで……全然苦労してないですね」という話に会場から笑いが。すると佐藤が「本当に勘九郎くんは、びっくりするくらいずっと裸だったよね」と話に入り込んでくる。「ロケの時の休憩時間はだいたいガウンを着ていたので、AV男優と言われていた」と中村からの告白も(ここでのきわどい発言は昨日のCUTブログをご覧ください)。小栗は「初めて会った時からずっとハチミツまみれだったので……その時点ですごいなって……」と話すとキャスト陣からは爆笑が。さらに「飛んだ時に飛ばしたいからとやたらここ(ふんどし)にハチミツを貯めてたから……」という話には菅田も「なにしてんねやろって(笑)」と乗っかり、「役者魂を感じました」と小栗は語った。続いて柳楽の「脱がれているので、真選組の真剣なシーンも、笑いをこらえるのが大変でした」という撮影での苦労話から、福田監督は「柳楽くんはここで4回NGを出している」と暴露。吉沢は人気のキャラ・沖田を演じるにあたって「原作ファンの方々の反応が一番怖かった。大丈夫かなと思ってたんですけど……」と言う吉沢に、福田監督から「ビジュアル、評判良かったよ」と言われ「ありがたいです」と真面目に語った。

そして鬼兵隊の一人、岡田似蔵役の新井は、盲目の役を演じるにあたって「大変だったんですけど、やはり福田組なだけあって、(アクションシーンがあるうちの)二朗さんとだーすー(菅田)だけ、全然大変じゃないんですよ」と不満を漏らす。すると佐藤は「俺と菅田だけ、賞味7分くらいで(アクションシーンの撮影が)終わった」と話すとキャスト陣は驚愕。監督は、その後に深夜まで撮影が及んだ橋本と菜々緒から文句を言われたという。なお結果的に尺は佐藤と菅田の方が長いとのことで、これには会場からも「えー」という声が。しかし新井は「いいんです。福田組は、“おもしろ”をやったら勝ち。だからうちは超真面目に、“おもしろ”が一個もないから、出てきたら多分みんな“シーン”てなるから……」と自虐的に語った。また、小栗演じる銀時との殺陣のシーンは10日におよんだということだが、映画では「あれで10日?」というほどになっているという。
菜々緒は橋本との戦いのシーンについて「私は全然大変じゃなかったんですけど、環奈ちゃんが大変だったから。私は銃だから楽な武器使って撃ってるだけなので」と話すと、「すでに段取りの時から、菜々緒さんがかっこよすぎて、ダメ出しのしようがないって感じでした」と橋本。「でも、柳楽くんは4回もNGできたのになんで私のは使われるのかなって」と、菜々緒は佐藤に笑わされてしまっているシーンが使われていることに不満を暴露。それに対して福田監督は「佐藤二朗が同じことを2回できないから」という回答。しかし撮影の際は菜々緒に「大丈夫、編集で切るから」と嘘をついたという監督に菜々緒は「試写室で、裏切られた!って思いました」とショックを受けたことを語っていた。

安田は話をふられると、終始渋い顔と渋い声でコメント。「本当に明るい現場で楽しくて……」と語るとキャスト陣は爆笑しながら「一番ふざけてるあの人!」と猛ツッコミ。しかしそれを目にも止めずそのキャラ設定を続ける安田。「シリアスな映画の舞台挨拶ごっこしてる!」と突っ込まれながら、「いい夏の思い出ができたんじゃないかなと思います」とシリアス風に、ツッコミの猛襲に負けずに締めた。その後に続く早見は「やりづら~……」と言いつつも「とにかくヤスケンさんは現場で大きな声を出されていたので、笑っちゃいけないというのがしんどかった」と撮影でのエピソードを語った。

長澤は、オファーが来た時や演じてみた感想について、「振れ幅が大きい女性だったので、優しい姿と振り切った姿のスイッチが難しかった」と語る。しかし変顔については監督に「次はもっとやれます」とメールをしたという。それに対し「反省点が見えちゃったんです。もうちょっとって欲張っちゃいました」と意欲を見せた。
岡田は話をふられると「一番最初に立ったのにずっと喋ってなかったんだから。早く喋りたかった!」と切り出したが、すかさず茶々を入れられ「うるせーよ!」と返すが「しゃべりだまさき?」とムロから言われると「しゃべっていいのかな?」と乗っかる。「桂は“地”みたいなものです。今まで役柄通りクールに生きてきた人間なんで」と話すと、また周りからツッコミが。そして小栗と菅田がずっと岡田を見ているという、無言のいじりも。耐えきれずに岡田が「もう次いってください」と言うと、菅田は「まさきー」と岡田をいじる。それに対し「お前もまさきー」と返す岡田に会場は爆笑。「僕も今回アクションが多かったので、結構練習したので見応えのあるシーンになっていると思います」と真面目に語るが、まだ小栗と菅田が岡田をじっと見つめていて、「もう次いってください」と耐えきれずに終了した。

ムロは、「銀魂に参加できるとは思わなかったですが、福田さんが手がけるということで。福田さんとは契約を結んでおりまして、福田さんの映画には通行人Aでもなんでも出続けるという契約を結んでおりますので、今回はどんな内容かなと思ったら、源外という発明者の役でね。もうちょっと年上の役かなと思ってたんですが、特殊メイクというチームがやってきまして、特殊なメイクをされまして(笑)」と語り口調で会場の爆笑を誘う。「どうぞ好きなお芝居をというもんだから、小栗が一緒にふざけて肩パンやっていいって言われて。いや~いい思い出です」と最後までムロの独り語りが続いた。

監督は、実写化についてプレッシャーはあったか、また、気をつけたところは?という質問に答える前に、「福」と書かれたうちわを持っている観客を見つけ駆け寄る。しかし佐藤が「すぐ捨ててください」と没収。そんなやりとりの後、改めて監督は「プレッシャー! ありましたよ!」と思い出したように話す。「楽しませていただきました。なので、観ていただけると“ここふざけたな”っていうところがよくわかっていただけると思うので、その辺も楽しんでいただけたら」と語り、「アクションも僕はがんばりましたから」と続けると、すかさず「いやいやいや」とツッコミが。橋本からは「アクションの時、(監督は)ずっとツイッターとかしか見てなかったですよ!」と暴露される。「一回完全に寝ていた時があって、体に水をかけられたんです。起きたら目の前に(堂本)剛がいたんです」、「剛に『お前寝とったやろ』って」と堂本に怒られたというエピソードが飛び出した。そして、堂本演じる高杉が、「すね毛が無い役なので剃ってもらった」とのことで、堂本から福田監督へ剃ったすね毛が預けられているという話も。

時間がきたということで福田監督のコメントは強制終了。
最後に小栗からは「こんな映画です。今、だいぶ伝わったと思いますが。なので、楽しいと思います。こんなの(これまでのトーク)の続きです。楽しんでください」と最後まで「こんな感じ」で締め、イベントは終了した。(中川志織)