映画のために書き下ろされた“RAIN”は、歌の繊細さが際立つ、優しい世界観のバラード曲になっている。SEKAI NO OWARIは、これまでの楽曲で花火や雷の音を取り入れるなど、新しいことにチャレンジしてきた。しかし、今回の楽曲では王道のJ-POPサウンドを作ろうと考えていたと言う。その理由について、彼らは以下のように語る。
Fukase(Vo・G)「次は人に好かれる曲を作りたいというか、もっとみんなが歌ってくれる曲を作りたいっていう意識が、すごく強くなった曲だったんです。やっぱり日本の音楽シーンでは、歌ってくれるっていうことがすごく重要な部分だと思う。(中略)子どもから大人まで歌っているのを想像して、変じゃないものを作るっていうのが、僕が徹底したところだと思います」
また、主題歌を務めた『メアリと魔法の花』にちなみ、映画と魔法に関するアンケートも実施。彼らが選んだ「魔法」が出てくる映画や、映画の「魔法」を感じる作品について語っている。そこで挙げられた作品の中には、彼らの世界観にも通じる部分もあるようだ。
Saori(Piano)「『インサイド・ヘッド』は頭の中を5つの感情、怒りとか喜びとかに分けてキャラクター化するっていうのは、画期的だなと思って。そういうふうに当てはめてみると、あの人はこうだとか、自分はこうなってるっていうのがロジカルにわかって、ファンタジーなのに、現実に基づいてる、大好きな作品です。(中略)うちのバンドの歌詞や世界観に、すごく通ずるものがあると思いました」
日本の音楽シーンに独自の足跡を刻んできたSEKAI NO OWARI。その音楽の魔法が生まれ続ける理由がわかる必読のインタビューだ。