秋のライブハウスツアー「Bend the Lens Tour 2017」は早くもセミファイナル、新木場STUDIO COAST 2Daysの2日目。
リリースを伴わないツアーゆえに実現した、8年間に及ぶ音楽探求の道程そのもののセットリストと、今なお彼らが刷新し続けている緻密にして激烈なサウンドスケープ。
メンバーと超満員のオーディエンスが、the HIATUSという果実をひとつひとつ分かち合い祝福し合うような、途方もない高揚感に満ちた一夜だった。
the HIATUSの曲は「嘆く」、と細美武士は言っていた。
どんなに晴れやかなメロディを備えた曲でも、どんなにダイナミックな疾走感にあふれた曲でも、そこには必ず僕らの憂いや苦しみを捉える視線がある。
いや、そんな報われようのない感情を解き放つためにこそ、彼らは唯一無二のバンドアンサンブルを研ぎ澄ませ続けているのだろう――そんなthe HIATUSの在り方と改めて向き合うような、凄絶で開放的なアクト。最高だ。
「来年はライブハウスを出て、いろんなところへお前らを連れていく――予定!」と細美は2018年の展望を語ってもいた。ライブの詳細は後日! ツアー終了後めがけてレポートします。しばしお待ちを。(高橋智樹)
【速報】僕らがthe HIATUSを信じる理由そのものの激演を、ツアーセミファイナルに観た
2017.11.28 22:30