【第60回グラミー賞】ロード、ドレスに詩を縫い付け授賞式に出席。ソロ・パフォーマンスを依頼されず

【第60回グラミー賞】ロード、ドレスに詩を縫い付け授賞式に出席。ソロ・パフォーマンスを依頼されず

現地時間の7日に授賞式が開催されたゴールデン・グローブ賞にて、セクシャル・ハラスメント糾弾運動「Time's Up(時間切れ)」への賛同を示す出席者たちが揃って黒の衣装を着用したことは記憶に新しいが、第60回グラミー賞の授賞式では黒い衣装の代わりに、白いバラの花が「Time's Up」への賛同を示すアイテムとして用いられた。

「Entertainment Weekly」では、レディー・ガガを始めとした衣装に白いバラを刺しているアーティストの他、白いばらの刺繍があしらわれた衣装を着ていたり、ブレスレットや指輪などのアクセサリーとして白いバラを身に着けていたりといったアーティストたちの写真を多数見ることができる。

そんな中ロードは、フェミニストとして知られるアメリカ出身の女性アーティスト、ジェニー・ホルツァーによる「喜びましょう! 私たちは、許しがたい時間を過ごしている。勇気を持ちましょう。病める時は健やかなる時の前触れなのだから」との一節で始まる詩をドレスに縫いつけ授賞式に出席した。

ロードのSNSの投稿には、「私バージョンの“白いバラ”はこれ。(ジェニー・ホルツァーの)啓示はここで花開く」と記されている。


ロードは「Album Of The Year」にノミネートされた唯一の女性アーティストでありながら、今回の授賞式ではパフォーマンスを行わなかった。

「Variety」に対しある情報筋が語ったところによると、ロードがオファーされたのはソロでのパフォーマンスではなく、トム・ペティの追悼として、他のアーティストとの共演での“American Girl”のパフォーマンスだったのだという。ロードはこれを断り、パフォーマンスは一切行わない意志を示したと言われている。

オファーを断った理由は明かされていないものの、ロードの母親であり詩人のSonja Yelichは自身のSNSで「過去6年の間、グラミー賞でのノミネーションの内女性アーティストは9パーセントのみ」という事実が記された新聞記事を投稿。「これがすべてを物語っている」とコメントしている。


さらにロード自身も、SNSでの新たなツアー日程の発表の際「私のステージについて色々議論してるんだったら、その目で確かめに来て」とのコメントを投稿している。


なお「Stereogum」によると、グラミー賞のプロデューサーであるケネス・エールリッヒはこの件について以下のようにコメントしているようだ。

パフォーマンス(をオファーするアーティスト)は、単に選択の問題だ。その数には限度がある。彼女(ロード)のアルバムは素晴らしかったよ。でも、全員にオファーするっていうのは現実的に可能なことではないからね。

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