米津玄師が『アンナチュラル』主題歌“Lemon”で歌った、「大切な人を失うこと」とは?

『CUT』2018年3月号
昨年11月にリリースした傑作アルバム『BOOTLEG』でより自由な表現を獲得し、今年の10月には自身最大規模となる幕張メッセでのワンマンライブを控えるなど、次々と新たな境地を開拓している米津玄師。TVドラマ『アンナチュラル』の主題歌として話題の“Lemon”(3月14日(水)発売)は、「人の死」がキーワードとなるドラマの世界観を表現しながら、死と寄り添って生きる人間の深い悲しみを美しく歌い上げた1曲だ。2月19日(月)発売の『CUT』3月号では、“Lemon”の誕生秘話や楽曲に込めた想いを語ったインタビューが掲載されている。

この曲を作っている最中にうちのじいちゃんが死んだんです。それで今まで自分の中で作り上げてきた『死』に対する価値観がゼロになった。結果、『あなたが死んで悲しいです』とずっと言ってるだけの曲になりました


“Lemon”ではじめて、ツアー中に本格的な楽曲制作をしたと語る米津。制作とライブを繰り返し、これまでになく自分のペースがわからなくなったこと、また制作中に祖父が亡くなり、「人の死」に対する価値観が変わったことで、“Lemon”はドラマ主題歌でありながら自分の中にしかない非合理的なものが詰まった楽曲になったと言う。そこには『BOOTLEG』で経験した多様なコラボレーションの経験も大きく影響していたようだ。

合理的なものからの逸脱。それが一番美しいんだろうなあっていう価値観は、菅田(将暉)くんやDAOKOちゃんや(池田)エライザから教えてもらったような気がします。だから絶対に『BOOTLEG』を作り終わったからこそ“Lemon”に来れたんだろうなと思いますし、みんなに教えてもらった感覚はありますね


“Lemon”という果実を実らせるために、米津がどんな経験を糧にしてきたのか。そのすべてが語られた、ファン必読のインタビューだ。

さらに『CUT』3月号では、表紙を飾る菅田将暉との対談がついに実現! ふたりの出会いからコラボ曲“灰色と青”、共演したライブの思い出などを語っている。ソロインタビューとは違った米津の面を見ることができるテキストとなっているので、こちらも合わせて必見だ。