リアム・ギャラガー、前歯を失った2002年ミュンヘンでの大乱闘を語る。「ドイツの警察にペンチで抜かれた」

リアム・ギャラガー、前歯を失った2002年ミュンヘンでの大乱闘を語る。「ドイツの警察にペンチで抜かれた」

リアム・ギャラガーがオアシスとして2002年に訪れたドイツでの乱闘事件の詳細を明らかにしている。

リアムは「BRIT Awards 2018」出演や最近の心境について「The Guardian」紙の取材を受けており、記者としてはリアムが崇拝する60年代のアーティストの話を聞けたらと思い、取材に臨んでいたという。

取材ではリアムの不屈の自信について話がおよび、その源泉は何なのかという問いにリアムは次のように答えていたという。

どっからきてるのか自分でもわかんないんだよな。でも、俺は昔から傲慢ないけすかないやつだったわけで、それはマンチェスターの工事現場で穴掘ってた頃からそうだったんだよ。「俺、なんでこんなことやってんだろうな?」とかいってるっていう。しかも、現場に行くにもその頃からイケてる服着てたんだからさ。


この答えを受けて、自分の置かれた状況について困惑したり、恐れをなしたりした経験などはあるかと訊くと、リアムは突然、2002年にオアシスがドイツでツアーをしていた時にミュンヘンで起こした乱闘事件について詳細に話し始めたという。

この時、リアムは当時のドラマーだったアラン・ホワイト、そしてツアー・スタッフ3名とホテルのナイトクラブにいたのだが、通説では5人の間で乱闘騒ぎになり、店側が警察に通報。駆け付けた警官とも揉み合いになり、リアムは前歯を2本折るという怪我を負ったうえ逮捕され、その後のドイツ・ツアーはそのまま中止に追い込まれることになった。

リアムはことの顚末をまずは「俺たちのローディーのひとりがとある女を殴りつけて目の周りを痣にさせた」という出来事があり、その女性と恋仲にあった人物が報復としてそのローディーや俺たちにに絡んできたことから騒動が始まった、と説明している。

上の階のバルコニーがせり出たところの下にあるテーブルに座ってたんだけど、突然、俺たちのセキュリティふたりが俺たちの首を摑んでテーブル越しに店の中に引っ張ってきたんだよ。

すると会場のバルコニーから野郎が投げたガラス製のテーブルが俺たちの頭めがけて落ちてきてたんだ。セキュリティの連中が何とかしてくれたからなんともなかったけど、誰か死んでもおかしくなかったんだぜ。そこから全部騒ぎが始まったんだよ。


その後の調べで判明しているのは結局、騒ぎを収めるために警官80名が出動し、「ナイトクラブの内装はすべてマッチ用の材木か木屑と化し」(リアム談)、さらにリアムは前歯を2本失うことになった。また、罰金だけでも5万ユーロ(約655万円)請求されたという。

しかし、リアムはその歯は乱闘で失ったのではなく、乱闘後に気絶している間に「ドイツの警察によってペンチで抜かれた」と主張してやまない。

俺があんたの口の辺りをぶん殴ったら、普通唇がぶっとく腫れ上がるよな? 俺の唇、腫れてなかったから。喧嘩の間も俺は口笛吹いてたからね。

俺はこういうことだったと思うんだよ。その後、俺はロビーかどっかの階段で足を踏み外したと思うんだ。というのは、その次に目が覚めたらもう留置場だったからね。だから、あの警察のファッキン・バンの後ろに乗せられて、そこでまた頭を殴られて、そのまま連中は「この、クソ野郎」って俺の歯を抜いたんだよ。

というのもね、2本とも完璧に抜かれてあったんだ。あいつらはね、こういうんだよ、「ところで、あなたは階段を上りながらそのまますっ転んで、これが落ちてました」ってね。でも、そういうことだったら、折れてるはずだろ? そっくりそのまま歯が抜け出るわけねえだろっていうの。

というわけで、目が覚めたら留置場で手錠されたままで、歯は2本なかったけど、まだ(口笛を吹く)これはできたわけさ。ほかにアザはなかったからね。つまり、連中が俺の歯を2本抜いたんだよ。俺がやつらのひとりを絞め上げてやったからな。それが真相だよ。


立ち上がって熱く説明していたリアムはそのままソファーにまた座ると「というわけで、これが『俺、なんでこんなことやってんだろうな?』って思った具体例のひとつだよ。ひとつの教訓になったわけだな。これで答になったかい?」と言い放ったという。
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