10月2日に発売された故レナード・コーエンの詩集『The Flame』だが、“Kanye West Is Not Picasso”という詩の内容が話題になっている。

「Pitchfork」によると、2015年3月に書かれたこの詩にはカニエ・ウェストとジェイ・Zに対する言及があり、「私はカニエ・ウェストの中のカニエ・ウェストだ／クソカルチャーが大いにインチキな転換を遂げたカニエ・ウェストだ」といった文言が含まれている。

さらには「私が本物のカニエ・ウェストだ」という一節もある。この詩は、ソングラターのAmanda ShiresのTwitter上で読むことができる。
https://twitter.com/amandashires/status/1050328471673688064

“Kanye West Is Not Picasso”の全訳は以下。

カニエ・ウェストはピカソではない
カニエ・ウェストはピカソではない
私がピカソだ
カニエ・ウェストはエジソンではない
私がエジソンだ
私はテスラだ
ジェイ・Zはディランなどではまったくない
私が何がしかのディランだ
私はカニエ・ウェストの中のカニエ・ウェストだ
クソカルチャーが大いにインチキな転換を遂げたカニエ・ウェストだ
ブティックからブティックへと
私はテスラだ
私はテスラのコイルだ
電気をベッドのように柔らかくするコイルだ
私がカニエ・ウェストでカニエ・ウェストは自分がそうだと思っている
カニエ・ウェストがお前をステージから追い払うとき
私が本物のカニエ・ウェストだ
私はもはやあまり動き回らない
動き回ったことなどない
私は戦争のあとにだけ息を吹き返す
そしてそれはまだ起きていない

なお、『The Flame』は米出版社Farrar, Straus and Girouxより発売中だ。

さらに最近コーエンの息子アダムが明かしたところによると、亡き父レナードの新たなアルバムが制作中とのことだ。