2018年、この来日ライブがすごかった! ライブレポートを一挙ご紹介【下半期:7月~12月編】 2019.01.03 15:00 「FUJI ROCK FESTIVAL'18」と「SUMMER SONIC 2018」の開催に加え、ポール・マッカートニーやザ・キラーズ、リアム・ギャラガー、テイラー・スウィフト、ボン・ジョヴィ、キング・クリムゾン、フランツ・フェルディナンド、マイ・ブラッディ・ヴァレンタインとたくさんのアーティストたちが来日公演で盛り上げた2018年下半期。本記事では、7月から12月の来日レポートと渋谷陽一、山崎洋一郎のブログを合わせてご紹介。2018年、観に行ったライブも行っていないライブも、下記のレポートを読んで追体験してほしい。7月パブリック・イメージ・リミテッドパブリック・イメージ・リミテッドを観た。ジョン・ライドンはまた太っていた。とても楽しいライブだった。本編が終わった時「えっ!もう終わり?」と思ったくらいあっという間だった。90分のステージなので、決して短いライブではなかったのだが、楽しくて短く感じた。 パブリック・イメージ・リミテッドがスタートした時、そんなに長くは続かないだろうと思った。僕だけでなく多くの人が思った…パブリック・イメージ・リミテッドを六本木EXシアターで観た声も表現スタイルも変わらないのに体型だけが見るたびに変わっていくジョン・ライドン。 だがこの巨大なライドンもまたこれはこれでライドン、と思わせる謎の説得力がいつもある。 歌で聴き手を突き放す、歌で聴き手を嘲笑う、歌で聴き手を攻撃するという、音楽史上前代未聞の方法論によってパンク〜ポストパン…「FUJI ROCK FESTIVAL'18」【渋谷・山崎のフジロックミニレポまとめ】N.E.R.D、ケンドリック・ラマー、ボブ・ディランetc…… 7月27日(金)から7月29日(日)に開催された「FUJI ROCK FESTIVAL '18」。特に2日目は厳しい天候となりながらも、話題のアーティストたちが苗場を大いに盛り上げた3日間だった。 そんな「FUJI ROCK FESTIVAL '18」の速報として渋谷陽一の「社長はつ…フジロック1日目、ヒップホップの概念を塗り替える、ポスト・マローンの衝撃 今年のフジロックは本当に本当に濃かった。開催前、出演アーティストのラインアップを見て、アーティスト名を追うだけで、それが2018年のフジロックからのメッセージになっているような気がした。 N.E.R.D、ポスト・マローン、ケンドリック・ラマー、アンダーソン・パーク……こうして書き出すだけ…フジロック2日目、不安定な天候すら押さえ込んだケンドリック・ラマー 大半の時間を降りしきる雨と過ごすことになった今年のフジロック2日目だが、まずはGREEN STAGEのトリを飾ったケンドリック・ラマーがベストアクト。開演時間にピタリと雨が収まり、期待を凌ぐ圧巻のパフォーマンスを繰り広げていった。猛烈なグルーヴを育む辣腕バンドはほとんどステージ袖の部分に姿…フジロックでケンドリック・ラマーが見せたヒップホップの最高到達点、そしてさらなる進化の予感! 早くも伝説のライブになったと言ってもいい、フジロック2日目(8月28日)でのケンドリック・ラマーのステージ。なによりも圧倒的だったのは、今回のライブはケンドリックのこれまでの作品の流れとそのメッセージやストーリーの総決算となっていると同時に、ヒップホップ・パフォーマンスとしてのビジュアルと…ついにボブ・ディラン降臨。継承と刷新を印象付けた22年目のフジロック 前日夜からの猛烈な暴風雨が、昼過ぎまで断続的に影響を及ぼした今年のフジロック3日目。 その試練がようやく過ぎ去り、少し強い風が吹き抜ける苗場に、ついにボブ・ディランが降り立った。ディランがこの日のベストアクトであったことに疑いの余地はないが、加えてフジロックの22年間の積み重ねにおいても…8月ファイヴ・セカンズ・オブ・サマー【来日レポ】ファイヴ・セカンズ・オブ・サマー @ Zepp Tokyo公演 ニュー・アルバム『ヤングブラッド』を引っさげての「Meet You There」ツアー、その記念すべき最初の公演地が日本だ。つまりファイヴ・セカンズ・オブ・サマーが同新作で鳴らした新モードをいち早く目撃できるのが日本のファンだったわけだけれど、シンセがド派手にブーストしたもろEDMなSEと…マイ・ブラッディ・ヴァレンタイン【来日レポ】マイ・ブラッディ・ヴァレンタイン @ 豊洲PIT公演 5年ぶりの来日公演。金曜深夜のソニックマニアでも出演が決まっているが、会場は完全ソールドアウトの超満員だった。 僕がマイブラを見るのは2013年のフジロック以来。その時は夕方5時半という中途半端な登場時間に加え、何かの間違いじゃないかと思うぐらい音が小さく、おまけに演奏もどこか投げや…マイケル・シェンカー・フェスト【来日レポ】マイケル・シェンカー・フェスト @ 豊洲PIT公演 崇高ささえ感じさせるプレイから、ここ日本では「神」と呼ばれるほどの天才ギタリスト=マイケル・シェンカー。80年代の初め頃は、地方の中学校の机にも、M,S,Gの3文字にツートーンのフライングVを組み合わせたロゴマークが落書きされていたりして、本当に大人気だったのだ。あれから40年近くの歳月を…次のページ渋谷・山崎の「SUMMER SONIC 2018」ミニレポと日別レポートを一挙ご紹介! 1 2 3 次のページ