現在、東京・TOC五反田メッセにて、ザ・ローリング・ストーンズ初の大規模世界巡回展、「Exhibitionismーザ・ローリング・ストーンズ展」が開催中。さらに、バンドの最新ベスト盤『HONK』が今週4月19日にリリースされる。
『ロッキング・オン』5月号では、同展覧会の開催を記念し、昨年12月に発売50周年を迎えたアルバム『ベガーズ・バンケット』のメイキングなどを収めた1968年のドキュメント記事、その後編を掲載している。
『ベガーズ・バンケット』制作の裏側をエンジニアや元トラフィックのギタリスト、デイヴ・メイスンらが語った同記事では、キース・リチャーズが当時のスタジオでの作業について以下のように語っている。
いいバンドに必要なのは、スタジオに入って「さあ、こうやるんだ」って言うことじゃない。スタジオにバンドを放り込んで、そこから何が出てくるかなんだよ。すでに曲があるなら、そいつをどこまでも追いかける、スタジオ中、天井までも……。
アルバムのレコーディングは終了したものの、先行シングルとしてリリースされた“Street Fighting Man”がその内容からラジオで放送禁止になるなど、様々な問題にぶつかっていたが、1968年12月、『ベガーズ・バンケット』はついにリリースされる。
同アルバムについて、ジェスロ・タルのイアン・アンダーソンは、以下のように語っている。
完全に原型に戻った。『ベガーズ~』は、プログレッシブ・ブルースとでも呼べるものだった。白人が作った12小節の偽物ブルースじゃない。その一歩先まで進んでるんだ。
さらに、録音を担当し、会議の全てに参加していたグリン・ジョンズは、『ベガーズ・バンケット』を以下のように評価した。
『ベガーズ~』は彼らが達成したものの頂点に位置する。あの作品が彼らのキャリアにおける奇跡のような時代につながり、それまでの彼らとは全く違う存在へと変えていった。籠の中から自由に飛び立ったみたいにさ。
記事では、このドキュメントの他、実際に「Exhibitionismーザ・ローリング・ストーンズ展」を観た模様を綴った最速レポートも掲載している。
展覧会ではドキュメントの中に出てくる楽器などが実際に展示されているそうだ。ぜひ、来場前でも後でも『ロッキング・オン』5月号に目を通してみてほしい。
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