【速報】ゆず、通算9回目の東京ドームを全力で駆け抜けた夜

【速報】ゆず、通算9回目の東京ドームを全力で駆け抜けた夜
日本の音楽史上前人未到の弾き語りドームツアー、東京ドーム2日目。平日にもかかわらず集まった5万人以上のオーディエンスを相手に、ゆずの2人は真っ向から、裸一貫の音楽で対峙していた。

でも、北川悠仁が語っていたように、初めて2人きりで東京ドームに立ったときとは、意味もムードも違う。今回のライブは、これまでに築き上げてきたリスナーとの確かな信頼の上に成立していた。初めてゆずのライブに参加した人も、きっとその信頼に身を委ねることができたはずだ。

20年以上のキャリアを経てきた2人は、それぞれが成熟した一流アーティストである。豊かで、奥行きのあるアレンジが施された楽曲もたくさん生み出してきた。それでもなぜ彼らはまた、こんなふうに素っ裸の弾き語りを届けようとするのだろうか。

ふざけたり、怒ったり、嘆いたり、強がったり愚痴ったりスカしたり励ましたり祈ったり……。そんな人間臭い事柄すべてを、ゆずは音楽に変えて無数の人々と共有する。楽器がなくても演奏することができて、音楽プレイヤーやアプリがなくても持ち歩き、共有することができる音楽、それが「歌」だ。

誤魔化しの効かない「歌」の力を研ぎ澄ませるために、ゆずは2人きりの弾き語りを続けるのではないか。共有された歌の力を、何度も思い知らされる一夜だった。ツアー全日程終了後、あらためて詳しくレポートします。ぜひお楽しみに。(小池宏和)
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