「悪い意味で成功しすぎてしまった。僕は、クリエイティブなアーティストとして成功したいし、する必要があるんだ。必要なのは、量ではなくクオリティなんだ。ロックンロール・スターとしての成功じゃないんだよ」
ボウイが亡くなって5年の日々が過ぎた。その間に、ラストアルバム『★』がリリースされ、日本では大回顧展『DAVID BOWIE is』 が開催され、そして様々なメディアで追悼特集や再評価の特集が組まれ、世界中の国々のあらゆる音楽ファンがボウイのキャリアや音楽について語り合ってきた。
それでもまだ、生きていた頃のボウイがどんな人生の旅をしてきたのか、表現者としてどれだけの世界を見てきたのか、僕たちはまだそのほんの少ししか理解できていないような感覚に陥ってしまう。
ボウイの人生の旅は、クリシェとしてのブルースマンの人生や、ロックンローラーの一生とはまったく異なる、複雑で多面的で重層的な、それ自体がアート作品のようなものだからだ。
5YEARSと題したこの特集で、これまで行ったことない方法で再びボウイの世界への旅に出てみようと思う。(編集長 山崎洋一郎)
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