【JAPAN最新号】アイナ・ジ・エンド、単独アルバム・全曲自作・新たな覚悟を語る

日本に12曲のありふれた歌を増やしただけ。
でも、そのなかにちょっとはみ出す部分がある。それが私

現在発売中の『ROCKIN'ON JAPAN』3月号にアイナ・ジ・エンドが登場!

アイナ・ジ・エンド
単独アルバム・全曲自作・新たな覚悟

インタビュー=小栁大輔 撮影=田島一成(mild)


2020年も躍進を続けてきたBiSH。そのメインを担う歌い手のひとりとして、BiSHを牽引してきたアイナ・ジ・エンドが、初めてのソロアルバムをリリースする。

まあ素晴らしい作品である。アイナ・ジ・エンドという人が持つシンガーとしての器のデカさ、そして、BiSHのソウルとはやはり、この人が放つこの切迫した歌声にあるのだなということもまた如実にわかる作品になっている。

アルバム冒頭を飾るミドルバラード“金木犀”では震える繊細さで極上のセンチメンタリズムを歌い、ダークなオルタナ“虹”ではドロついた情念を漂わせる。軽快に弾み進んでいくガールポップもあれば、晴れた空を背景に「自分とは何か」を叫ぶ渾身のクロージングナンバーもあり、表現者としての高い精度と確かな実力がダイレクトに伝わってくる。そして何より、このアルバム『THE END』は全12曲、すべてが彼女自身の作詞作曲によるものなのだ。「日本にありふれた曲を12曲増やしただけ」と語るアイナ、その無垢なる才能はまだまだ鋭い可能性を秘めている。(小栁大輔)

(『ROCKIN'ON JAPAN』2021年3月号より抜粋)



『ROCKIN’ON JAPAN』2021年3月号