【JAPAN最新号】SUPER BEAVER、「1対1」を続けるロックバンドは、こんなにも雄々しく温かいーー『アイラヴユー』リリースツアーZepp編ファイナルを速攻レポート!

【JAPAN最新号】SUPER BEAVER、「1対1」を続けるロックバンドは、こんなにも雄々しく温かいーー『アイラヴユー』リリースツアーZepp編ファイナルを速攻レポート!
現在発売中の『ROCKIN'ON JAPAN』5月号にSUPER BEAVER『アイラヴユー』リリースツアーZepp編ファイナルのレポートを掲載!

「1対1」を続けるロックバンドは、こんなにも雄々しく温かいーー
『アイラヴユー』リリースツアーZepp編ファイナルを速攻レポート!

文=田中大 撮影=青木カズロー


結成15周年を迎えた昨年はメジャーレーベルとの再契約、ものすごい本数のライブなど、アクティブな動きが目白押しで、賑やかな日々となるはずだったのに……新型コロナウイルスの影響によって全く違う状況となったことについては、今さら詳述するまでもないだろう。平時のような形での公演が行えなくなった中でミュージシャンたちが選ばざるを得なかったのが「配信ライブ」。SUPER BEAVERも7月に初めて配信ライブを行ったが、カメラを渋谷龍太(Vo)、柳沢亮太(G)、上杉研太(B)、藤原“32才”広明(Dr)が囲む方式だったのが忘れられない。ただカメラに向かって演奏するのではなく、メンバー同士でアイコンタクトを絶えず交わし、心のエネルギーの対流を生み出す様を捉えたあの映像は、いつものようなライブができない悔しさに向き合いつつ辿り着いたやり方だったのだと思う。そこには「目の前にいる人に届けるライブの完璧な代替物なんて、この世にはない!」という信念がはっきりと刻まれていた。そして、その後の彼らも状況に応じた最善の方法によるライブを重ねてきたが、2月3日のZepp Tokyo公演を皮切りに各地を巡った「SUPER BEAVER 『アイラヴユー』Release Tour 2021 ~ 愛とラクダ、15周年ふりかけ ~」も、そういうツアーとなった。3月12日、Zepp Hanedaで行われたファイナル公演の模様をレポートする。

オープニングSEに合わせた手拍子が、メンバーの登場と同時に爆発的な拍手と化して迎えた開演。オレンジ色のライトで染まったステージ上で4人が手を重ね合わせ、藤原のドラムが先陣を切って1曲目“パラドックス”がスタートした。骨太にうねるギターリフ、シャープに躍動するビートが、会場全体をビリビリと震わせる。爆音に包まれながら歌声を響かせる渋谷を中心として黄金のバンドアンサンブルが構築されていく様が眩しく感じられた。2曲目“青い春”へと突入すると、掲げた掌を示し、昂る胸の内を懸命にステージに向かって届けていた観客たち。1階フロアには椅子が整然と並べられていて、平時のライブとはかなり風景が異なっていたが、観客たちの間に漂うムードは、この時点で既に濃密極まりなかった。(以下、本誌記事に続く)

(『ROCKIN'ON JAPAN』2021年5月号より抜粋)



【JAPAN最新号】SUPER BEAVER、「1対1」を続けるロックバンドは、こんなにも雄々しく温かいーー『アイラヴユー』リリースツアーZepp編ファイナルを速攻レポート! - 『ROCKIN’ON JAPAN』2021年5月号『ROCKIN’ON JAPAN』2021年5月号
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