【JAPAN最新号】眠らせていた感情を針で刺すような歌――yamaはその声に何を宿すのか?

【JAPAN最新号】眠らせていた感情を針で刺すような歌――yamaはその声に何を宿すのか?
現在発売中の『ROCKIN'ON JAPAN』5月号「Look Up!」にyamaが登場!

眠らせていた感情を針で刺すような歌――
yamaはその声に何を宿すのか?

文=小川智宏


昨年4月“春を告げる”で最前線に躍り出ると、メジャーデビューから『ミュージックステーション』出演までを1年ほどで駆け抜けてきたyama。マスクを着け、フードを深く被ったそのビジュアルを見るにつけ、僕はふたつのことを思う。ひとつはとても簡単で、その素顔はどうなっているんだろうという好奇心。そしてもうひとつは、「本当に仮面を被っているのはどっちなのか」という自問だ。性別も年齢も不詳、ひとことで言えば「謎」のシンガーであるyamaだが、その歌声はそんな謎をどうでもいいと思わせるくらいに「裸」だ。“春を告げる”はもとより、“真っ白”でも“a.m.3:21”でも新曲“名前のない日々へ”でもそうだが、yamaは歌を歌うというよりも生きている。歌詞で何を言っているか以上に、声の震えや息遣いが感情をなぞる。正確なピッチが一瞬揺れたその瞬間に、yamaはいる。顔を隠すからこそ赤裸々に響くその歌声こそ、2021年、今の時代が求める声だと思う。(以下、本誌記事に続く)

(『ROCKIN'ON JAPAN』2021年5月号より抜粋)



【JAPAN最新号】眠らせていた感情を針で刺すような歌――yamaはその声に何を宿すのか? - 『ROCKIN’ON JAPAN』2021年5月号『ROCKIN’ON JAPAN』2021年5月号
公式SNSアカウントをフォローする

最新ブログ

フォローする