【JAPAN最新号】ゆず、2号連続インタビュー後編。新たなマスターピース“NATSUMONOGATARI”を今ふたり、横浜にて語る

1年かかってやっとポップスを作れた。去年は作れなかったですね、やっぱり。
ほんとの意味でのゆずのポップスっていうものを、今、書けた気がしてる(北川)

現在発売中の『ROCKIN'ON JAPAN』8月号にゆずが登場!

2号連続インタビュー・後編
新たなマスターピース“NATSUMONOGATARI”を今ふたり、横浜にて語る

インタビュー=小栁大輔 撮影=アミタマリ


さすがの新曲である。“NATSUMONOGATARI”はかの名曲“桜木町”のアフターストーリー。というわけでまず、その前提自体が嬉しいが、そして(“桜木町”が収録されたシングルと同じく)石原さとみが写るジャケ写もMVも最高の極みでしかないが、この楽曲はゆずの待望の新曲としての期待を見事に超え、これまで何度も作ってきたゆずスタンダードを自ら更新してみせたうえで、2021年という時代の快楽をも言い当ててみせる、「どうだ!」という名曲なのである。かつての人気曲の「続編」ですと言って新曲を作ることの責任と重圧はヘビーだったはずだが、その責任感とプレッシャーをはぐらかすことなく、堂々と戦い、真正面から質実ともに超えていくのがゆずのすごさなのだと思う。24年もの長きにわたり、戦い勝ち抜いていくアーティストの生き様を見ている思いがする。

時代と、国民の中にあるゆず像と、あるいは過去のゆずと。ふたりはいつも多くのものに向き合いながら、ここまで歩んできた。前回のインタビューでは、コロナという状況において、ゆずとして何をするか、より、ゆずとして何をやってはいけないのか、という観点で覚悟を決めたと話してくれた。そして、今届けられたこの新曲は、ゆずとして、というか、2021年のポップソングとして真っ向勝負で新しいものになっている。5月末と6月頭に2週連続で配信されたオンラインライブ「YUZUTOWN」もまた巨大なエンターテインメントをやりきっていて、今こそ、最大出力で走るゆずをぜひとも見ていてほしいと思う。横浜の地で語ってもらった「ゆずの今とこれから」インタビューです。(小栁大輔)

(『ROCKIN'ON JAPAN』2021年8月号より抜粋)




『ROCKIN’ON JAPAN』2021年8月号