【JAPAN最新号】マカロニえんぴつ、初のホールツアー完走とサマーアンセム“八月の陽炎”。はっとりはなぜ《僕は正直に僕を騙してる》と歌ったのか

夏はやっぱり俺の季節なんです。置いてきた後悔を引っ張り出せる季節だなって思うから

現在発売中の『ROCKIN'ON JAPAN』8月号にマカロニえんぴつ・はっとりが登場!

初のホールツアー完走。そして本能と本質、後悔と孤独のサマーアンセム“八月の陽炎”。
はっとりはなぜ《僕は正直に僕を騙してる》と歌ったのか

インタビュー=小川智宏 撮影=フジイセイヤ


久しぶりにしてバンド史上最大規模のホールツアー「マカロックツアーvol.11 〜いま会いに行くをする篇〜」のファイナル(正確には大阪が延期になったので最後ではなかったが)、横浜アリーナで1日2公演を成功させたマカロニえんぴつ。僕はその第2部、夜のライブを観たのだが、本当に素晴らしかった。コロナ禍の間にできた楽曲を中心に、マカロニえんぴつの今と未来をしっかり届けるパフォーマンス。ラストに演奏された“はしりがき”は完全にバンドのテーマソングになっていた。そしてそのライブで披露されたのが“八月の陽炎”という新曲。勢いと熱量をストレートに注ぎ込んだバンドサウンド、そして、もしかしたらいつも以上に自分自身と向き合った歌詞。「コパトーン」のCMへの書き下ろしではあるが、それを超えて、改めてはっとりというソングライターの内側に潜るようなマカえん流サマーアンセムだ。前回のインタビューでは急激に加速する状況に戸惑いも見せていた彼だが、そこから一歩踏み込んで、その戸惑いすらも呑み込むような強さが感じられる。いいぞ。(小川智宏)

(『ROCKIN'ON JAPAN』2021年8月号より抜粋)




『ROCKIN’ON JAPAN』2021年8月号