imaseが生み出す世界は何故こんなにも精緻で、何故こんなにも優しいのか?――
今まさに「音楽の自由」を体現する彼の深層に迫る!
インタビュー=天野史彬 撮影=Ryohei Hashimoto
なんて痛快で、夢のような存在だろう。音楽活動開始から1年でメジャーデビュー、TikTokでのオリジナル曲総再生数は11億回を超える、岐阜在住の21歳のアーティスト・imase。彼はTikTokやDTMなど時代のツールを駆使しながら、そこからも無邪気にはみ出していく。彼こそ、その自由さと曇りのなさにおいて、現行ポップシーンにおける真にパンキッシュな存在だ。JTのCMソングとしてお茶の間で流れている“でもね、たまには”、「ポカリスエット」のCMソングとしてPUNPEEと『UNDERTALE』の生みの親・Toby Foxと共作した“Pale Rain”など、彼の楽曲は今まさに広い世界に向けて羽ばたいているが、その創造性、そして「生き方」においても、その影響力は今後より大きくなっていくはず。そんなimaseの創作への精緻な情熱は、新曲“NIGHT DANCER”にも大いに表れている。JAPAN初取材で、その創作の源泉と理想に触れた。(天野史彬)
(『ROCKIN'ON JAPAN』2022年10月号より抜粋)