本人が語ってくれているように、デビューから15年もの長い間、LiSAが今のLiSAのように歌い続けてこられるとは思っていなかった。それほど、LiSAのパフォーマンス、LiSAの歌は、血を流しながら走るような切迫感と、渾身で絞り出す超高音を何曲もの間、スナイパーのように狙い続ける超絶的なスキルありきで成立しているということなのだが、その覚醒めいたステータスを、「状態」にまで高めた彼女の15年の戦いとはいかなるものだったのか、その艱難辛苦そのものだった道の先端で見る景色はいかなるものなのか。そのリアルな実感を語ってもらったのがこのインタビューだ。ほっとしました。“Patch Walk”が書けたからあと15年大丈夫、ちゃんとサボらずに進んでこれたなって
『LACE UP』は、LiSAの到達点が、いくつもの表現法を伴い込められた究極的な「歌」のアルバムだ。LiSAの前にLiSAはおらず、これからもこんなシンガーは生まれ得ないだろう。代表曲のフレーズをちりばめた“OPENiNG -LACE UP-”から始まる15曲、フルボリュームの道を、彼女自身の言葉とともにたどってほしい。この凄まじいパフォーマンスを、15年続けてきたことに心からの敬意を表したい。
インタビュー=小栁大輔 撮影=Maciej Kucia
(『ROCKIN'ON JAPAN』2026年6月号より抜粋)
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