ボビー・ギレスピー、プライマル・スクリーム『スクリーマデリカ』制作秘話を語る

ボビー・ギレスピー、プライマル・スクリーム『スクリーマデリカ』制作秘話を語る - 1991年作 『スクリーマデリカ』1991年作 『スクリーマデリカ』

プライマル・スクリームのボビー・ギレスピーは1991年のバンドの代表作『スクリーマデリカ』を制作するにあたってエクスタシー(MDMA)が非常に大きな影響としてあったと語っている。

今年でリリース20周年を迎える『スクリーマデリカ』についてボビーはエクスタシーと当時勃興しつつあったハウス・シーンの力を借りてどうやって、「まったく売れない」将来性のないバンドだったプライマル・スクリームが、90年代で最高の賛辞を誇る名作のひとつとなった作品を生みだすバンドへと飛躍したのかをNMEに語っている。

「俺たちが成功するなんて誰も思ってなかったからね」と説明してからボビーはクリエイション・レコードの社長だったアラン・マッギーから初めてアシッド・ハウスを教えてもらった時のことをこう語っている。

「アランはもういきなりぞっこんになっちゃっててさ。それまでグラム・パーソンズやローリング・ストーンズやモダン・ラヴァーズとかを聴いていたやつが、いきなり頭のイカれたアシッド・ハウス・フリークみたいになっちゃってるんだよ。なんかまるでね、変な宗教に入信しちゃったような感じだったよ。突然、こうお願いしてくるんだから、『お願い! お願いだから、この音聴いてみて! お願い! お願いだから、この薬キメてみて!』って感じでね」

ボビーによれば、『スクリーマデリカ』のセッションではエクスタシーの効用で「全員の意識が開かれた」と説明していて、さらにエクスタシーの初体験をこう振り返っている。

「こっちも『わかったよ、1回キメりゃいいんだろ?』って感じだったんだけど、アランがさ、『ほら、ね? もう1個どう? 気に入った? ほら、もう1錠いこうよ? ね? あと半錠いく?』っていう感じでね、これが俺のEの洗礼だったってわけ。で、突然だよ、このレコードを聴いててさ、どかーんと低音を上げたくなって、『来たーっ!』って感じだったね」

(c) NME.COM / IPC Media 2011
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