もともと9月27日にリリースを予定していたビョークの4年ぶりの新作『Biophilia』がイギリスでは10月10日に、アメリカでは10月11日(日本は10月5日発売)に延期になったことについてビョークがその理由を明らかにしている。もともとこのアルバムは通常のCDとしてのリリースのほか、アップルの携帯機器向けアプリとしてリリースされることでも注目されているが、さまざまなテクノロジーを駆使して構築したソフトに合わせて作り上げたサウンドの最終的な調整を強いられたようだ。自身のオフィシャル・サイトでビョークはこう説明している。
「アプリの設計チームとの膨大でかつ楽しい冒険的な作業を経て5月にアプリ用の音源を引き渡したんだけどこのアプリの冥界的世界観やヴァーチャル・リアリティに対してすっぽりはまるような手袋のように合っているように思えて、アコースティック的であると同時にクリーンで巧妙にダークな下地が揃っているように思えたのだけどCDの方はどういうわけか音に血や筋肉や酸素が欠けているように感じたのね……今回直してみてよかったと思うし、これでアルバムのバイオフィリアには肉体が備わったと感じる」
ミシェル・ゴンドリー監督による“Crystalline”のビデオはこちらから→
http://www.youtube.com/watch?feature=player_embedded&v=wZhkfwrxNOc