ファンの批判を浴びたテレビCMのザ・スミスのカヴァーをモリッシーとジョニー・マーが絶賛

ザ・スミス 1984年作『ハットフル・オブ・ホロウ』

イギリスの百貨店チェーンのジョン・ルイスがクリスマス商戦に向けたテレビCMでザ・スミスの“プリーズ・プリーズ”のカヴァーを使ったことがザ・スミスのコア・ファンの怒りを買っている問題をめぐって、カヴァーを制作したスロー・ムーヴィング・ミリーはザ・スミスの面々は自分のカヴァーに満足してくれていると明らかにしている。

スロー・ムーヴィング・ミリーことアメリア・ワーナーは自分のカヴァー音源についてモリッシーは「素敵だ」と語り、ジョニー・マーは「素晴らしい出来だと思うよ」と称えてくれたことを明らかにしている。

ただ、ザ・スミスのファンからはネットで反感をぶつけられてきていることをアメリカはデイリー・テレグラフ紙に語っている。「ツイッターでわたしに激怒してる人とか一部いて、『よくもぬけぬけと』っていう調子なのね。でも、わたし、特にオリジナルに手を加えたつもりもないし。ちゃんとオリジナルの曲がそのまんま残ってると聴いてもらえばわかるはずなんだけど」。

ジョン・ルイスでは“プリーズ・プリーズ”のカヴァーをクリスマス・シーズンのテレビ・コマーシャルで使っていて、これがファンの驚きや失望を呼んでいるがジョニーは次のようにツイッターで応えている。

「“プリーズ・プリーズ”を84年のある金曜日に書いたことは今もぼくの人生のなかでの最良の思い出のひとつだよ。このコマーシャルはそれを少しも傷つけてはいないよ」

さらにジョニーはユーチューブを観ていけば、元ブラッグ・フラッグのあのヘンリー・ロリンズでさえ楽曲をコマーシャルで使わせることは別に金に心を売ることにならないとしっかり語っている動画がみつかるのに、そういうものに手を伸ばそうともせずに「人に噛みついて嘆いたりするだけで、あとは『X・ファクター』を観ているだけ」というある種のファンの受け身な態度をたしなめている。

こちらがそのCMです。


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