ニール・ヤング、スティーヴ・ジョブスが生きていたらアナログ・サウンドの復活に取り組んでいたはずだと語る

ニール・ヤング、スティーヴ・ジョブスが生きていたらアナログ・サウンドの復活に取り組んでいたはずだと語る - 2010年作 『ル・ノイズ』2010年作 『ル・ノイズ』

ニール・ヤングは昨年他界したアップルのスティーヴ・ジョブスがこの先生きていたとしたらきっとアナログ・サウンドを今に蘇らせていたはずだと語っている。ニールはD・ダイヴ・イントゥ・メディア・コンファレンスというカリフォルニアで開催された業界団体のシンポジウムにおけるスピーチでこう述べたというが、さらにデジタル・ダウンロードがオーディオの音質を劣化させているので、レコーディングの音質を守っていきたいとも語ったとローリング・ストーン誌が伝えている。

「俺はこの50年自分が関わってきたアート・フォームを救いたいと思ってるんだよ」とニールは語っている。「俺たちはデジタル時代に生きているわけだけど、残念ながらこの時代は音楽を向上させるのではなくて、劣化させてるんだ」。

そして、アイポッドとデジタル音楽をそのまま体現してきたジョブスがなぜ音楽を救い得たと考えるのか、ニールはこう説明している。

「スティーヴ・ジョブスはデジタル音楽のパイオニアだし、彼の遺したものはとてつもないものだと思うよ。でも、ジョブスは自宅に帰るとアナログを聴いていたんだよ。それを考えるとね、もしジョブスが長生きさえしてたら、これから俺がやろうとしていることをきっとしていたと考えざるを得ないんだよ」

さらにニールは自身のデジタル・ダウンロードへの嫌悪感はクォリティに対してアクセスのしやすさと即効性を優先させているからだと説明している。「デジタルが悪いとか、劣っているとか言いたいんじゃなくてね、デジタルの使われ方が音楽というアートに見合ったものになっていないってことなんだよ。デジタル時代の便利さが人々にクォリティをとるのか便利さをとるのかという二者択一を強いたわけだけど、そもそもそんな選択そのものが要求されるべきじゃないんだよ」。

ニールは先頃にもMTVニュースで21世紀の音楽のサウンドが気に入らず、聴いていると「頭に来る」と明らかにしていて、音楽の音質は「いまだかつてなく最低なものになっている」と語っていた。

その一方で、ニールは2010年の『ル・ノイズ』以来となる新作の音源をレーベルのりプリーズに引き渡したことも明らかにしている。

「昨日、新しいレコードをリプリーズに引き渡したところだよ。これはコンセプト・アルバムでみんな気に入ってたよ。もうずいぶん長い間、こんなものは聴いてないからね」


(c) NME.COM / IPC Media 2012
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