ザ・モンキーズのヴォーカルのデイヴィー・ジョーンズが心臓発作で他界

1966年作『恋の終列車』

昨年も再結成ツアーを行っていた60年代にテレビ番組と連動して活躍したバンド、ザ・モンキーズのヴォーカルのデイヴィー・ジョーンズが急死した。

もともとマンチェスター出身でザ・モンキーズただ一人のイギリス人メンバーだったデイヴィーはアメリカのフロリダ州にある自宅で就寝中に心臓発作に襲われ亡くなった、とデイヴィーの広報のデボラ・ロビショーが発表したとBBCが伝えている。享年66だった。

もともとデイヴィーはイギリスの俳優で、1960年から今も放送を続けている連続テレビ・ドラマ『コロネーション・ストリート』でデビューを果たしたが、騎手になるべく一時休業。その後俳優に復帰し、ミュージカル劇『オリバー!』に出演し、ロンドンとニューヨークの両公演で活躍することになった。1965年にソロ・アルバムをリリースした後、ミッキー・ドレンズ、マイケル・ネスミス、ピーター・トークらと架空のバンド、ザ・モンキーズをめぐるコメディ・ドラマ『ザ・モンキーズ・ショー』に出演することになった。

番組は1966年から68年まで放送されたが、バンドは放送終了後も2年ほどバンドとして活動を続け、デイヴィーは大ヒット曲“デイドリーム”などのヴォーカルを担当した。また、ジャック・ニコルソンらが脚本を担当し、フランク・ザッパなどが客演したザ・モンキーズの映画『ザ・モンキーズ/恋の合言葉 HEAD!』にも主演した。

その後、ザ・モンキーズは折に触れて再結成ツアーなどを行ってきたが、00年代に入ってからマイク・ネスミスは参加していない。昨年のアメリカ、カナダ、イギリスのツアーはバンドの45周年を記念するものだった。


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