昨年10月にニューヨークで開催されたザ・クリエイターズ・プロジェクトで上演されたオペラ『Stop The Virgens』の楽曲を共作したヤー・ヤー・ヤーズのカレン・Oだが、その舞台の模様などがオンラインで公開されている。
『Stop The Virgens』はカレンがプロデューサーのサム・スピーゲルと共作し、アダム・ラップの演出でセント・アンズ・ウェアハウスで10日間にわたって上演され、実際の演奏にはマニー・マーク、ヤー・ヤー・ヤーズのブライアン・チェイス、ラカンターズのジャック・ローレンスとパトリック・キーラーらも参加した。また、音楽監督はサム・スピーゲルとヤー・ヤー・ヤーズのニック・ジナーが務めた。作品について今回のドキュメンタリー映像でカレンはこう語っている。
「『Stop the Virgens』の製作はわたしをアーティストとして根底から変えてしまうことにもなって。というのも、わたしにとってこれは初めて、なんの苦しみも不満も痛みも感じることなく、なにかを生み出してただ恍惚とした気分に浸れる体験となったからなのね」
映像ではカレンによる“Last Lullaby”という曲のパフォーマンスの模様や、『Stop the Virgens』のスタッフやニックとのインタヴューなどが収録されている。また、カレンはリハーサルの最初の日のことを次のように回想している。
「(40人ほどの女性出演者が)わたしを取り囲んで胴上げのようにわたしを持ち上げたのね。なにか犠牲を捧げる儀式のような感じがして、感極まってる人もいて……その時、わたしはここ10年間、ほぼ95パーセント方、男ばかりに囲まれて生きてきたということに突然気がついて。すべてがそのバランスをとるこの製作物に繋がっていたんだってわかったのね」
また、カレンはジ・インディンペンデント紙とのインタヴューでぜひイギリス公演を実現させたいと次のように語っている。「このオペラをイギリスにもっていくこと以上に嬉しいことはほかにないから。イギリスの観客ほど、この公演にとって喉が手が出るほどほしいものはないというか」。
『Stop The Virgens』のドキュメンタリー映像第1部はこちらから→
http://www.thecreatorsproject.com/videos/karen-o-in-stop-the-virgens/media/watch-part-1
『Stop The Virgens』のドキュメンタリー映像第2部はこちらから→
http://www.thecreatorsproject.com/videos/karen-o-in-stop-the-virgens/media/watch-part-2--2
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