マイ・ブラッディ・ヴァレンタインのケヴィン・シールズ、新作とEPを今年中に出すと語る

マイ・ブラッディ・ヴァレンタインのケヴィン・シールズ、新作とEPを今年中に出すと語る - マイ・ブラッディ・ヴァレンタイン 1991年作品『ラヴレス』マイ・ブラッディ・ヴァレンタイン 1991年作品『ラヴレス』

5月30日に1988年の『イズント・エニシング』と91年のセカンド『ラヴレス』のリマスタリング再発をリリースするマイ・ブラッディ・ヴァレンタインだが、完成すれば21年ぶりとなる新作制作を進めているとこれまで語ってきたヴォーカルとギターのケヴィン・シールズは、新作とEPを今年中にリリースする予定だとついに明らかにした。

マイ・ブラッディ・ヴァレンタインは『ラヴレス』以降、90年代半ばから新作に取りかかっていたとされているが、その後、バンド内の不和やレーベルとの確執がもとでそのまま作品は棚上げになっていた。

しかし、今回の『イズント・エニシング』と『ラヴレス』、さらにコンピ盤『EP's 1988-1991』用のリマスタリング作業に取りかかったところ、ケヴィンはこれまでお蔵入りになっていた90年代半ばの音源を聴き直すことになり、次のように気がついたとモジョ誌に語っている。

「CDの山を聴いていくうちに、『なんだよ、これ、コンピの未発表音源よりかは全然いいじゃん』って気づいたんだ。これを未完のままに終わらせたら頭がおかしいってことになるってね」

新作のアルバムの後にケヴィンは今年レコーディングされるEPがリリースされることも明らかにしている。

その一方でケヴィンは『イズント・エニシング』のリマスタリング盤とオリジナルとの比較を次のようにアンカット誌に語っている。

「正直言って、新しいヴァージョンの方が全然いいって言えるんだ。88年当時のぼくたちには、こうした作業への注文はまるでつけられなかったし、それでミックスも手っ取り早く済まされちゃったからね。特にそれで"ユー・アー・スティル・イン・ア・ドリーム"があまりにも静かすぎる作りになっちゃったっていうことがあったんだ。こうした失敗を直すことができたのは本当に嬉しいよ」

また、『EP's 1988-1991』にはクリエイションに移籍してからの4枚のEP『You Made Me Realise』『Feed Me With Your Kiss』『Glider』『Tremolo』の内容と、レア音源や未発表音源が7トラック収録されているが、未発表音源については次のように語っている。

「当時リリースされなかったのは、ぼくが特に気に入らなかったからなんだよ。でも、今になってみると、気に入らなかった理由がさほど気にならなくなったというか。自分の声の調子が気に入らなかったとか、そういうことで、今じゃみんなに聴いてもらえるようになって嬉しいよ」

なお、バンドのベースのデビー・グージがプライマル・スクリームのツアー・ベーシストとして参加することになったことが先週発表されている。マイ・ブラッディ・ヴァレンタインのほか、ザ・スノウ・ポニーやビキニ・ミュータンツなどにも加わったことのあるデビーだが、前ベースのゲイリー・"マニ"・モーンフィールドがザ・ストーン・ローゼズ再結成に参加するためプライマルを脱退したため、その後任を務めることになった。


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