アデル、その波乱の半生を綴った伝記が7月に出版

アデル、その波乱の半生を綴った伝記が7月に出版

アメリカだけでの『21』のセールスが5月に入って900万枚を超えたというアデルだが、7月17日に刊行される伝記『Adele: The Biography』ではアデルのアルコール中毒や男性遍歴など、決して平坦ではなかった過去が詳細に綴られているとニュース・サイトのインタッチが伝えている。

「典型的な底辺からの成功物語なんですよ」と伝記の作者であるマーク・シャピロは語っていて、シャピロは伝記のなかでアデルの父親がアルコールでほとんど死にかけた人間だったことを明かし、「アデルの父親との関係というのはもう息絶えてなくなってしまったものなんですね」と説明している。

母ペニー・アドキンスへの愛は変わることはなかったが、アデルは満たされることのなかった父親からの愛をその後の男性遍歴に投影することになり、初恋の相手はアデルをどこまでも弄んだバイセクシュアルの少年だったという。「アデルは自分にひどい扱いをするような相手の環境に息づいているドラマを愛してやまなかったんですね」とシャピロは説明している。特にこの関係があまりにも荒々しいものだったので、「アデルは心の傷を嘗めるためにも尋常を超えた飲み方をしてたんです」とシャピロは語る。

そのキャリアのかなり初期からあまりにもアルコールに溺れていたアデルにとってアルコールはやがて深刻な問題となったとか。本のなかで紹介されているインタヴューでもアデルはあるライヴで人事不省となってしまったことを回想しているそうだ。「わたしの出番が朝の2時で、その頃には自分の曲の歌詞もなにも思い出せない状態で……本当に人生最悪の出来事だったわ」

シャピロの記述によれば、アデルのファースト・ツアーの半ばではすでにアデルはアルコール中毒症状を抱えていたという。ただ、その後2009年にグラミー賞の新人賞を受賞した時にはいったん酒を断ったとアデルも語っていたとスピナーは伝えている。

「いつも宿酔いになってるから、声の調子が万全ということも絶対になかったのね。ちゃんと起きられなかったり、仕事もすっぽかしたり遅刻したりとかしてたから、すごく自分のプロとしての生活に支障が出てきてたし」

しかし、昨年のアデルのツアーではある特定のビールとワインは揃えるようにとのお触れが出ていて、禁酒も解かれたらしいとみられていたが、その後アデルが声帯ポリープの摘出手術を受けた後は、酒をまた断って健康な生活に努めているといわれている。
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