ロストプロフェッツのイアンの義父、息子が凶悪性犯罪魔として記憶される危惧を表明


11月26日に法廷で乳児と児童への性的虐待容疑を認めたロストプロフェッツのイアン・ワトキンスの義父は、やはり児童虐待を続けていたBBCテレビの司会者ジミー・サヴィルのようなキャラクターとしてイアンが記憶されてしまうのではないかと危惧している。

イアンは昨年12月に乳児と児童への性的虐待容疑で逮捕され、その後罪状を否定していたが、26日の法廷で問われていた13件の容疑の大半について罪状を認めた。また、イアンとともに訴追されていた2名の女性容疑者もそれぞれの罪状を認めている。

イアンの義父で教会牧師のジョン・デイヴィスは『デイリー・メール』紙に次のように語っている。
「イアンは愛され、かわいがられ、励まされ、育まれてきました。わたしたちは精一杯やってきましたよ。イアンは南ウェールズで育った普通の幸せな青年で、育った家庭でも愛されて、家庭に問題があったとしても他の家庭と較べてなにも変わらなかったはずですよ」

「これがこの先どういうことになるのかわたしには皆目見当もつきません。今後はイアンが悪名高い悪人として記憶されることになるのか、ジミー・サヴィルのような人物として記憶されることになるのかどうかもわたしにはわかりません。そうでないことを祈っていますが」

「イアンについてみんなが思っていることがいつか変わってくれることを願っています。どうなるのかは時間が教えてくれることでしょう。わたしたちはイアンを支えるために最善を尽くします。それしかわたしたちにやれることはありません」

さらに26日に法廷でイアンへの容疑が読み上げられた時の心境をデイヴィスは次のように語っている。
「うちひしがれました。ただもう、『これはなにかの間違いだ、なにか理由があるはずだ、これが事実であるわけがない』って思うしかありませんでしたよ。もう絶望とショックで打ちのめされた状態で法廷を後にすることになりました」

また、元ロストプロフェッツのリー・ゲイズはイアンが早々に容疑を認めたことに安堵感を表明していて、これで終わりに出来るとファンからの支援に対する感謝をツイートしている。リーはツイッターで公判について「一瞬で終わったな。すんなり終わってほんとによかった」と心境を語り、その後「みんなのあたたかい言葉をありがとう。少なくともこれで終わりにできそうだよ」とツイートした。

ロストプロフェッツはイアンの逮捕を受けて、10月に解散を発表していた。

なお、ジミー・サヴィルはBBCテレビの音楽番組『トップ・オブ・ザ・ポップス』の司会者を番組の立ち上げから放送終了まで42年間務めたことで有名で、チャリティのために総額で4千万ポンド(約65億円)以上も稼いだことでも知られている。しかし、2011年に他界した1年後に児童性虐待をはたらいていたことが明るみになり、その後の捜査により60年以上にわたって犯行を繰り返していたことが判明した。

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