【JAPAN最新号】[Alexandros]、今こそ、ロックバンドを語れ!! 8枚目の最高傑作『But wait. Cats?』完成直前、ぶっちぎりの最速インタビュー!

【JAPAN最新号】[Alexandros]、今こそ、ロックバンドを語れ!! 8枚目の最高傑作『But wait. Cats?』完成直前、ぶっちぎりの最速インタビュー!

今の時代でのロックの在り方って何かって考えた時に、ロックはずっと除け者なんだから。
だったら、ここぞとばかりに、ロックであり続ければいい(川上)

現在発売中の『ROCKIN'ON JAPAN』8月号表紙巻頭に[Alexandros]が登場!

今こそ、ロックバンドを語れ!!
8枚目の最高傑作『But wait. Cats?』完成直前、ぶっちぎりの最速インタビュー!

インタビュー=小栁大輔 撮影=岡田貴之


ぶっちぎりの最速インタビューだ。
なにしろ完成直前である。あえてこう名言しておきたいのは、完成しているかどうかは、このアルバムの本質においては、あんまり関係がないような気がして仕方がないからだ。
このアルバムはこのアルバムが着想された時点でほとんど完成していた――のだと、僕は考えている。1曲目、「偶発的な何か」と名付けられた“Aleatoric”の一音目、バキバキに研ぎ澄まされた、どこまでもシャープで衝動的なリフが鳴らされた瞬間。その瞬間に、このアルバムが向かう場所も、この本当に美しいフォルムも、あるいは、今、2022年という時代においてこのアルバムが生まれてくる必然も、すべては完璧に結論付けられていたのではないか?
つまり、このアルバムが「このような」作品になることは1曲目、この一音目が鳴らされた瞬間に決まっていた。そんなふうに思えて仕方がないのである。
ロックバンドは今いかなる音を鳴らすべきなのか?
そんな問いを、あらゆるロックバンドとリスナーがこの数年、通奏低音のように抱えていたのだとして――。その答えはここにある。この11曲こそが2022年のロックである。

[Alexandros]のアルバムに出会えるのは、実に4年ぶりである。待っていた。
ロックバンドが思い切りロックバンドをやっている。2本のエレキギターが遠慮なく鳴らされ、無駄な音はなく、極限まで磨き抜かれたオーバードライブがダイレクトに突き刺さってくる。ボトムの効いたベースライン、背骨を通して地面に突き刺さっていくように、太く重く響きわたるリズム。疾走していくアンサンブル、そしてその風紋のように生み出されていくビート。言葉の輪郭をクリアに叫ぶ鋭利な声、迷いなく空気を切り裂いていく歌。[Alexandros]らしいセンチメンタルなメロディもまた、そのセンチメンタリズムを一切隠すことなく堂々と歌われている。
涼しげにギターをかき鳴らし、その瞬間に「ああ、これだ。ほしかったのはこれだ」と僕たちの中で燻っていた「正解」をあっさりと鳴らしてみせる無二のロックバンド、[Alexandros]。この4人はやはり最高だとしか言いようがない。
完成しているかいないかということはこのアルバムの全編を覆っている絶対の「確信」を前に、ほとんど意味がない。有無を言わさぬ一音が鳴っていればいいのである。このアルバムにある一音一音にはすべて、ゼロがイチになる瞬間の奇跡が宿っている(でも、完成したらしたで、それはもちろん、あらためてインタビューをさせてほしいです、はい)。

「意味がないことに意味がある」というレトリックを地でいくタイトルも最高だし、撮影のメンバーのスタイリングも最高、発言についても何も言うことがない。
本物のロックバンドによるリアルなロックを待っていたすべてのリスナーに捧げられた、究極のロックアルバム『But wait. Cats?』。これはそんなすべての読者に捧げる、ドキュメントインタビューである。(小栁大輔)

(『ROCKIN'ON JAPAN』2022年8月号より抜粋)





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    『ROCKIN'ON JAPAN』2022年8月号

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