クリブスの新作『イグノア・ジ・イグノラント』がイギリスで売れているらしい。
このサイトのニュースによれば、「ビートルズより売れている!」とのことだ。
となると、次週のチャートで全英初登場1位なんてことになるのだろうか。
姓はジャーマンだけどアドレナリンは完全にブリティッシュ!な兄弟3人組のクリブス。
そこに今回、ジョニー・マーが加わっている。
もし、クリブスの新作が全英1位にでもなれば、マーは、
いままで参加していたモデスト・マウスから連続の「大西洋を股にかけた1位」となる。
というか、モデスト・マウスは辞めたのだろうか。
先日リリースされたモデスト・マウスのEPには(あの、クジラが人間を「捕鯨」するビデオのやつ)、
しっかりマーの名前がクレジットされたままだ。
このところ、そんなふうにあるバンドに「正式加入」しては、
そのバンドのキャリア・アップに少なからぬ貢献をしているジョニー・マー。
だけど、聴けばわかるように、そこに「ジョニー・マー節を投入!」といった派手さはない。
むしろ、よーく聴いていると、「あー、マーっぽいなー」みたいな感じがそこかしこで感じられるという印象である。
今回のクリブスについても、
若干、アルバム全体の「クリブス的どんがらがっしゃ感」がすっきりとまとまった、
そこにマーのセンスと洗練を感じさせるものの、
すごく微妙で繊細な味付けなのである。
古くはプリテンダーズからブライアン・フェリー、ザ・ザ、
エレクトロニック、カースティ・マッコール・・・・と、
客演の多いギタリストであるマーだけど、
「それっぽいリフ」なり「それっぽいサウンド」を特に誇示してこなかった。
というか、自分でやってしまうと、
ヒーラーズみたいなことになってしまう、
というのが彼の本質なのだろうか。
あと、特に「濃ゆい」フロントマンのいるバンドに
参加するのが好き、という特徴もある。
日曜日、残務仕事を目の前に、
とりとめのなさすぎる話。