2015年にリリースされてから今年で10周年となるトム・ミッシュのアルバム『Beat Tape 2』を高音質で体験できるリスニングイベント「PITCHBLACK PLAYBACK」。ロンドン、ロサンゼルス、ニューヨーク、アムステルダムなど世界各国で開催されているという本イベントが東京は109シネマズプレミアム新宿で開催されるというので行ってきた!
言うまでもなくトム・ミッシュは新世代のトラックメイカー/プロデューサーとして非凡な才能を発揮し、ジャズ、エレクトロニカ、ソウル、ヒップホップなどを融合させた独自のサウンドで知られている。
そんな彼が10年前にリリースした『Beat Tape 1』に続く『Beat Tape 2』は、スタジオアルバムではなく“ミックステープ”という形で発表され、本格的にソロ名義での活動を再開した彼のキャリアを大きく飛躍させることとなった1枚だ。
今回はそんな傑作アルバムを映画館のハイスペックなサウンドシステムで最初から最後までじっくりと試聴してきた。
場内が暗転し、約50分間完全に視界が遮断された中で聴く『Beat Tape 2』は極上だった。隅々まで設計されつくされたビートに、体内まで染み渡るようなソウルフルなボーカル。次世代のジョン・メイヤーとも称されるスタイリッシュなギターサウンドは、最高の試聴環境の影響もあってか普段は聴こえないような細かなニュアンスまで流れるように耳に入ってきた。
イベントの最後には来たる新作アルバムから素晴らしい新曲も披露された!
トム自身もSNS上で「99%新作アルバムが完成した」と報告しているし、毎度魂を揺さぶるような傑作を生み出し続ける彼のニューリリースが今から待ちきれない! ぜひ注目してみてほしい。(土屋聡子)