ベックのライヴ映像が素晴らしい


ベックが米テレビ番組、『The Tonight Show Starring Jimmy
Fallon』に出演した際のライヴ映像が本日、2本公開されたが、これがまた素晴らしくて、さっきから何度もリピートして観ている。


演奏されたのは新作『モーニング・フェイズ』からの”セイ・グッドバイ”と”ウェイキング・ライト”。
ロッキング・オン5月号の表紙巻頭インタヴューで、「ミュージシャンの魂、生身の人間が音楽に注ぎ込むもの、人にしかできないことがテーマだった。(省略)だから参加したミュージシャンみんなの才能や個性がいかせるものを作りたいっていうのは常にあった」と語っていたが、なるほど、実際に生演奏を聴くとホントに”バンド”にこだわって作られた作品だってことがより一層に伝わってくる。
ひとりで作業することも多かったらしいが、『シー・チェンジ』を一緒に作った旧友たちの演奏に執着したからこそ、孤独を歌ったセンチメンタルなアルバムであるのにかかわらず、決してどん底に落ちることなく、常に一定の温かみがあるのだ。
それが手に取るように感じられる生演奏である。
曲がそれを求めてないから表情からはわからないが、健康も回復し、再びステージに立つ喜びにベックが浸っていることも演奏の”グルーヴ”からひしひしと伝わってくるのも嬉しい限り。
あと、5月号に掲載した写真が届いたときも思ったけど、この人のアンチエイジングっぷりはホントに驚異。
今年44歳になるとはとても思えない。

で、気になるのは、実際にベックのライヴをいつ観られるのか?ということ。
来月から北米ツアーが始まるそうだが(http://pitchfork.com/news/54312-beck-announces-north-american-tour/)、一刻でも早く、日本で観たい。
早く来てくれ〜!(内田亮)
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