MVを見るとオルタナなロックの匂いが巧妙に織り込まれているが、それを含みつつとてもオーソドックスなソウルショウだった。優れたライブ・エンターテイメントを楽しむことができた。
アンコールを計算しての唐突な終わりかた。アンコール一曲目がピアノと歌だけのドラマチックなバラード。そしてラストにようやく「セブン・イヤーズ」。あざといといえばかなりあざとい構成だし、ロックではなかなかない展開だ。ただソウルショウと考えれば王道だし、とてもドラマチックで楽しい。
こうした無邪気な新発明が生まれたのがデンマークというのは偶然ではない。昔はイギリスがそうした役割を果たしていたが、その距離感も変わって来ているのだろう。
そしてその新発明が世界を征服することができたのは、言うまでなく言葉のリアル。というかブルーアイド・ソウルとヒップホップ的な言葉の合体が彼の新発明であることを体感できたステージだった。
しかし勝っているアーティストの勢いは凄い。決して満員とは言えないグリーン・ステージをまるで満員のように盛り上げ、結局熱いアンコールを勝ち取っていった。
写真はグリーン・ステージの芝にいたトンボ。ちょっと分かりにくいかも。