ブルース・スプリングスティーンの新しいソロ・アルバムは、優れた短編小説集のような作品だ。 2019.06.23 12:49 渋谷陽一の「社長はつらいよ」 これまでのスプリングスティーンのソロ作品は、どちらかといえば内省的で文学的なものが多かったが、最新作はエンターテイメント度の高い作品になっている。一曲、一曲に物語性があるのはいつも通りなのだが、その主人公との距離感がいい意味で遠い。その事によって、いつもとは違う物語性が生まれている。ストリングスを有効に使ったアレンジが良く、映画音楽の持つドラマチックな高揚感を作り出している。今日のワールド・ロック・ナウでしっかり紹介したい。NHK・FMで17時から。その他の新譜も強力。