パヒューム・ジーニアスが素晴らしい


彼にとって2枚目、日本でのデビュー作「プット・ユア・バック・イントゥ・イット」を聞いて感動する。
過酷な生い立ちの中での体験を気負う事なく、でも乾いたリアリズムの中で歌う彼の作品は強いインパクトを聞くものに与える。
「テイク・ミー・ホーム」は売春をテーマにしたポップ・ソングを書きたかったから作ったナンバー。

家に連れてって
お世話して
ベイビー、優しく横たえて
勝手に疲れてしまったから

ゲイである事、ドラッグで死にかけた事、虐待にあった事、そして今生きていること、それが削ぎ落とされた言葉と音で、深く重く広く表現されている。
「フッド」という曲は、2012年型の優れたゴスペルだと思う。
先週のライヴを見逃したのが悔やまれる。
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